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要点
「要点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
要点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
御覧になるなら置いて行きましょう。簡単にいうと(そういって古藤はその手紙の必要な
要点を心の中で整頓《せいとん》するらしくしばらく黙っていたが)木村君はあなたが帰....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
は自然に疎くなるです。それに母様が厳しく躾れば、その方は心配はないが、むむ、まだ
要点は財産だ。が、酒井は困っていやしないだろうか。誰も知った侠客風の人間だから、....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
のが不世出の軍略家ナポレオンであります。即ちナポレオンは当時の用兵術を無視して、
要点に兵力を集めて敵線を突破し、突破が成功すれば逃げる敵をどこまでも追っかけて行....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
を半年前から中央天文台に祭り上げてしまいました。先生の教えて下すった天文機械学の
要点は割合にうまくのみこめて、台長や主任からも別に怪まれずに居ます。相良氏が舞台....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
乏しく、取りかかりのところなどは全く書いている方でも苦痛であるが、いよいよ肝腎の
要点である推理のところへ来ると、さすがに面白さが湧き立つ。 こういう本格探偵小....
「海底大陸」より 著者:海野十三
日の海底大陸についてくわしい視察をした後でなければ容易になっとくができませぬが、
要点を申すと次のようになります。すなわち、アトランティス大陸には、当時|穴居民族....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ようには、はっきり通じなかったのは、やむを得ない。ともかくも、水棲魚人がこたえた
要点を、次にしるしておこう、 「あんなものは、はじめて見た……空を、あんなものが....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
なりませんよ」 僕は鋭く斬込んだ。 「そうだ、それだ。今日わしと諸君との会見の
要点も、そのことにあると思う」 と、リーマン博士は案外にも僕の申し入れを全面的....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、それは驚きましたな」
と、掛長は、あきれ顔でその先を語り出した。
その話の
要点は、つまり、今朝ほど、全く課長にちがいない声でもって、電話があったというのに....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
う御意見ですかね」 「それがどうも、申し上げにくいが、ちと冴えない返事でしてね。
要点をいいますと、日中戦争以後、英国が日本に対して非常に遠慮をするようになったの....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いで、あの時、神様が幽界の修行の事、その他に就いて私に言いきかせて下されたお話の
要点を申上げることに致しましょう。それは大体斯うでございました。―― 『そなたは....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ある。短い物も多いが、しかし、そういうものの中にも重要なのがある。また金曜講演の
要点を書き取ったような物もその中にある。しかし非常に注意して行うた実験もある。 ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
。しかして曰く、「病根となりし虫を抜き去るなり」と。ゆえに、余がここに説明すべき
要点は、果たしてかくのごとき毛虫ありて、病客の体中に存し病根となるものか、もし、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
るに至らば、国家の不利またこれより大なるはなし。これ、政治家の注目せざるをえざる
要点なり。今、余が洋行の挙ある欧米諸国にも、この機密の政教の間に存するを知らんと....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
テルの板垣大佐の室に電灯がともっている。入って見ると、板垣大佐は昨日の私の講演の
要点の筆記を整理しているのに驚いた。板垣大佐の数字に明るいのは兵要地誌班出身のた....