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「要訣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

要訣の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小田原陣」より 著者:菊池寛
者に対した時だけ、信義を振り廻すのが一番であると確信して居る家康の処世術のこれが要訣である。つまり、家康は無理はしたくなかったのである。 とにかく秀吉は、斯ん....
数学と語学」より 著者:寺田寅彦
凡な実際問題として見た時にも、数学の学習と語学の学習とは方法の上でかなり似通った要訣があるようである。 語学を修得するにまず単語を覚え文法を覚えなければならな....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
の律動的原理の中にその同型を見いだすのである。 要するにこれらのモンタージュの要訣は、二つの心像の識閾の下に隠れた潜在意識的な領域の触接作用によってそこに二つ....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
がった全く別ないわゆる陪音あるいは結合音ともいうべきものを発生する。これが映画の要訣であると同時にまた俳諧の要訣でなければならない。 取り合わせる二つのものの....
錯覚数題」より 著者:寺田寅彦
文を読んでも記載を読んだだけで、そのとおりやってもできないことはよくある。肝心の要訣がぼかしてある場合が多いのは著者の故意か不親切かひとり合点かわからない。芸術....
連環記」より 著者:幸田露伴
日の長があり、法悟に於ては源信に数歩の先んずるものが有ったろうが、源信もまた一乗要訣、往生要集等の著述少からず、寂心と同じように筆硯の業には心を寄せた人であった....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
教 第八章 神霊主義 第九章 啓示の真意義 第十章 進歩的啓示 第十一章 審神の要訣 解説 近代の霊媒中、嶄然一頭地を抽いて居るのは、何と言っても....
西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
こういうテクニカルな方面における「独創」を尊重したのみならず、それをもって致富の要訣と考えていたことも彼の著書の到る処に窺われる。例えば『永代蔵』の中では前記の....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
からばすなわち、人の見識を高尚にして、その品行を提起するの法いかがすべきや。その要訣は事物の有様を比較して上流に向かい、みずから満足することなきの一事にあり。た....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
き術に富めるといえども、この術を実地に施すべき財に貧なり。ゆえに、学校を建つるの要訣《ようけつ》は、この得失を折衷《せっちゅう》して、財を有するものは財を費《つ....
現代茶人批判」より 著者:北大路魯山人
今陶工に向かい、茶を知れ、さすれば名茶碗も生まれるぞ、世の名器を広く見よ、名器の要訣が悟れるぞ、すべからく茶家に教われ、茶道精神が解せるぞ……と吹き込んで、それ....
味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
、と私は思っている。 * すべて本来の持ち味をこわさないことが料理の要訣である。これができれば俯仰天地に愧ずるなき料理人であり、これ以上はないともい....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
込はある。とにかくに作者彼らの境涯に入って見ようとすること、是が時代を知る一つの要訣である。 学問としての文芸理解は、決して近頃になって始めて唱えられたもので....
料理する心」より 著者:北大路魯山人
いかという事柄であります。 そこで、まあ私の考えを申しますと、料理にも、料理の要訣と申しますか、奥義と申しますか、そう言ってもよいと思うものがあるのであります....