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覇王
「覇王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
覇王の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
上っている。その顔がまた、どれもいつになく微笑を浮べているのは、西楚《せいそ》の
覇王《はおう》の首をあげた今日の勝戦《かちいくさ》の喜びが、まだ消えずにいるから....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
ら寺の門まで行く路が、文字通りくつを没するほどぬかっていたが、その春雨にぬれた大
覇王樹《だいはおうじゅ》が、青い杓子《しゃくし》をべたべたのばしながら、もの静か....
「草枕」より 著者:夏目漱石
わ》せるや否やこの山寺《やまでら》へ踊りに来たのだろう。 近寄って見ると大きな
覇王樹《さぼてん》である。高さは七八尺もあろう、糸瓜《へちま》ほどな青い黄瓜《き....
「門」より 著者:夏目漱石
いと意識するや否《いな》や、すぐ起き上がった。縁へ出ると、軒端《のきば》に高く大
覇王樹《おおさぼてん》の影が眼に映った。宗助はまた本堂の仏壇の前を抜けて、囲炉裏....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
んだ。マイカ大要塞が、博覧会の見世物同然に落ちてしまうんだ。そうなると、太青洋の
覇王どころのさわぎではない。キンギン国は四等国に下ってしまうぞ」 ラック大将は....
「三面一体の生活へ」より 著者:与謝野晶子
同仁の中に包容し給う御聖旨をしばしば示されているにかかわらず、侵略主義征服主義の
覇王的な御精神は少しも窺うことが出来ません。日本の軍人の目的は正大です。文明諸国....
「女の出る蚊帳」より 著者:田中貢太郎
それを釣って寝たところで、その夜の半夜頃、枕頭へ女の姿があらわれた。それは白地に
覇王樹のような型を置いた浴衣を著て、手に団扇を持っていた。淀は気のせいだろうと思....
「三国志」より 著者:吉川英治
くなって、彼を呼ぶに、人々はみな、 江東の孫郎、 と、称えたり、また、 小
覇王、 と唱えて敬い畏れた。 かくて、小
覇王孫郎の名は、旭日のような勢いとな....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、孫策をどうご覧になられていますか。彼は江東の領袖、しかも弱冠、領民からも、小
覇王とよばれて、信頼されておるようですが」 「いうに足るまい。奇略、一時の功を奏....
「三国志」より 著者:吉川英治
し、人の気風は軽敏で利に明るく、また進取的であった。 彗星的な風雲児、江東の小
覇王|孫策は、当年まだ二十七歳でしかないが、建安四年の冬には、廬江を攻略し、また....
「三国志」より 著者:吉川英治
が、天数は変あり、徳ある人に帰す。桓帝、霊帝このかた、四海わかれて争い、群雄みな
覇王を僭称す。ひとりわが太祖武帝、民をいつくしみ、六合をはらい清め、八|荒を蓆の....