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「覇者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

覇者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ンダを破り、次いでナポレオンを中心とするフランスに打ち克って、一世紀の間、世界の覇者となっていた英国は、最後にドイツ民族との決勝戦を迎えたのであります。 英国....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ぞよ。その昔|剣聖上泉伊勢守も武人心得おくべき条々に遺訓して仰せじゃ。それ、武は覇者の道にして、心、王者の心を以て旨となす。明皎々として一点の邪心あるべからず。....
古き小画」より 著者:宮本百合子
ナと父とは、異常な宝を、嫉妬深い二十年イランと干戈《かんか》を交えているツランの覇者、サアンガンの絶対主権者であるアフラシャブの眼から隠すに必死になった。星のよ....
悪魔祈祷書」より 著者:夢野久作
の地獄また在ることなし。何をか恐れ、何をか憚らんや。 歴代の羅馬法皇、その他の覇者は皆この悪魔道の礼讃実行者なり。万人の翹望する上流階級の特権なるものは皆この....
バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
、ブルジョアジーの利害の代表者としてのルイ・フィリップが王位に置かれた後は財界の覇者、金銭の威力は極度にふるわれ、企業家で金持ちの成上り貴族によって土地所有者で....
『くにのあゆみ』について」より 著者:宮本百合子
・満州などにおける侵略戦争とその植民地化との物語であった。その時代時代の軍事上の覇者たちが英雄権力者として扱われていた。庶民の日々の営みとその生産の発展などにつ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
がらの無礼講《ぶれいこう》だ。 が、その前に、乾坤の二刀を佩《は》いたその年の覇者《はしゃ》を先頭に、弥生が提灯《ちょうちん》をさげて足もとを照らし、鉄斎老人....
決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
勢力伸長のみを念としている。 昨年今川義元が織田信長に討たれて後は、天下平定、覇者の悪夢につかれ、益々悪逆な術策に身を持ちくずしているものの如くである。痴人の....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
戦などゝいう一家名の争いを最上の行事として、実力第一の名人戦をひらいて、全世界に覇者をもとめるだけの識見もないのである。他のスポーツやゲームに於ては、すべて国際....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
すが、それを再び、栄光のうちに蘇らせようとしても何事もなし得ず、今や戦史と系譜の覇者は、二つながらに埋もれゆこうとしているのです」 老人の悲痛な言葉が最後で追....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
った。彼は山崎の一戦に明智を討ち破り、さらに北国の柴田をほろぼして、遂に日本国の覇者となった。そのあいだも姫山の天主閣はむかしのままで、一種の謎のように立ってい....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
優に取っては甚だ気の毒な結果を生み出してしまった。 その鴈治郎が後に関西劇壇の覇者となった。この盛綱陣屋で小四郎を勤めた市川ぼたんという子役が二代目の左団次で....
三国志」より 著者:吉川英治
かけては周瑜ありとは、よく呉の人から自慢に聞くことばです。けれど失礼ながら、陸の覇者たるあなたも、船戦にはまったく晦く、江上の名提督たる周閣下も、陸戦においては....
三国志」より 著者:吉川英治
答えた。 またしても、曹操の心を損じはしないかと、楊修はそばで気をもんでいた。覇者は己れを凌ぐ者を忌む。 張松の眼つきも態度も、曹操は初めから虫が好かない。....
三国志」より 著者:吉川英治
おおうべし。朝廷とか臣道とかの文字はあっても、自ら「道の国」と称しても、ひとたび覇者の自我が振うときはこの国にはこんな非道が平然と行われたのであった。華※は、后....