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見れる
「見れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「服装に就いて」より 著者:太宰治
火焔《かえん》の猛烈を競うのだそうであるが、私は、未だ一度も見ていない。ことしは
見れると思って来たのだが、この豪雨のためにお流れになってしまったらしいのである。....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
と、感受性を全然失ってしまうものらしいんだ。この兄弟なんぞもやっぱりその一例だと
見れる。人間がその苦痛に対して、ならされてしまう――何の必要もないのに――それが....
「ペーチャの話」より 著者:宮本百合子
に働いてる者にも分け前が来るし、托児所やクラブも出来るんだヨ! 活動写真をタダで
見れるようになるんだよ!」 大会のあった後、ペーチャの家は大騒動がオッ始まった....
「反逆」より 著者:矢田津世子
は俺も狐の仲間さ。だけんど、俺ア脳味噌が変ったぜ、世の中の事が表からよりも裏から
見れるんだ。判っ切り解らア。そうだ。おっ母ア、お前も眼を開けて、一つ神様の尻尾を....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
角このタイプのリアリストは、社会の一切を一元的に見たがるのである。一元的に見れば
見れるということが、彼等の身上だ。 日本の現状は最も深刻な対立におかれている。....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
を聞いた。私は、アイルランドを視野から閉ざす暗やみを喜んだ。まもなくジュネーヴが
見れるのだと考えると、熱っぽい喜びで脈搏が鼓動した。過去は、怖ろしい夢のなかのよ....
「馬」より 著者:佐左木俊郎
ながら言った。 「それさね。ふんでも、立派な墓石など建てたって、毎日お墓さ行って
見れるもんでもあるめえしね。何か家さ置けるものを買ったら、どんなものかね。」 「....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
くれろ、……兄貴《あにき》はまだ生きてるか? 段六 そりば言うな! おらにだとて
見れるもんでねえ。むげえこんだ。……おらもう百姓いやんなった。 仙太 ううっ!…....
「樹氷」より 著者:三好十郎
。ま、一度ごらんになってよ、とてもそんな―― 敦子 だって信州の山の中の人を私が
見れる道理がないわ。 春子 じゃ来年の夏、ごいっしょに行きましょうよ。その人の世....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
てくれろ、……兄貴《あにき》はまだ生きてるか? 段六 そりば言うな! おらだとて
見れるもんでねえ。むげえこんだ。……おらもう百姓いやんなった。 仙太 ううっ! ....
「手風琴」より 著者:小川未明
、麗しい花を開くであろう、が、こう年をとった私は、はたして、もう一|度、その花が
見れるだろうかと思ったのでした。しかし、良薬をもらって、その考えが変わりました。....