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見下げる
「見下げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見下げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
わたしはとにかく赤坂学院が一番だとどこまでも思っとるだけです」
といいながら、
見下げるように葉子の胸のあたりをまじまじとながめた。葉子は貞世を抱いたまましゃん....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
方は田舎育ちの人ゆえ、汝が屋敷奉公をして立派な姿で往くが、先方が木綿ものでいても
見下げるな、汝が亭主になる人だよと、何度も云って聞かせ、お父様が約束して固く極め....
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
力のない者まで、社会の表面で相当に活動しているのを見ると、今更自分をさほどまでに
見下げることも、躊躇《ちゅうちょ》された。たといのろのろとではあっても、周囲の若....
「ことの真実」より 著者:宮本百合子
の人々の、しいたげられた生活を展開させた。自分たちの日々で、「みじめな朝鮮人」を
見下げる習慣をもたされてきた一部の人々は、いまは日本も敗けてしまったのだからと、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
妙に身を落してはいるが、イヤに学者|面《づら》が鼻の先にブラ下がって、われわれを
見下げるような面附《つらつき》が気に食わん」 「それは君たちのひがみだろう、そう....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
かではない、かえって非常に優しいところがあります……いいえ、リーズさん、あの人を
見下げるなんてことはちっともありません! 実はね、リーズさん、長老が一度おっしゃ....
「妻」より 著者:神西清
きらわず一種むっとする空気や圧迫の感じや、何かしらとても人の気を悪くするような、
見下げるような気分を、持ち込む結果になるのですわ。あなたは御自分の立派な考え方が....
「無宿人国記」より 著者:吉川英治
と、死を待つ、さわやかな気持が、非常に、彼を自由にした。どんな遊戯、どんな、
見下げるような浪人とも、楽につきあえて、面白く、相手の人間性を見ることができた。....