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見出
「見出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
っていますが、あれを読んで御覧なさい。牽牛織女《けんぎゅうしょくじょ》はあの中に
見出す事は出来ません。あそこに歌われた恋人同士は飽《あ》くまでも彦星《ひこぼし》....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
女には呑みこめなかった。勿論お蓮は何度となく、変り易い世間の男心に、一切の原因を
見出そうとした。が、男の来なくなった前後の事情を考えると、あながちそうばかりも、....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
会話を続けながら、ややもすると云い合せたように、その声へ耳を傾けている彼等自身を
見出すのだった。
「いけないねえ。ああ始終苦しくっちゃ、――」
叔母は火箸《ひ....
「死後」より 著者:芥川竜之介
か? それはまだ許せるとしても、妻は櫛部某の卑《いや》しいところに反って気安さを
見出している、――僕はそこに肚《はら》の底から不快に思わずにはいられぬものを感じ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
違ない。アントニイもきっと我我同様、クレオパトラの眼とか唇とかに、あり余る償いを
見出したであろう。その上又例の「彼女の心」! 実際我我の愛する女性は古往今来飽き....
「犬養君に就いて」より 著者:芥川竜之介
作品はどれも皆柔かに美しいものである。こう云う柔かい美しさは一寸他の作家達には発
見出来ない。僕はそこに若々しい一本の柳に似た感じを受けている。 いつか僕は仕事....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
アリスティックな小説や戯曲、――現代は其処に、恐らくは其処にのみ、彼等の代弁者を
見出したのである。彼が忽ち盛名を負ったのは、当然の事だと云わなければならぬ。 ....
「久米正雄」より 著者:芥川竜之介
追うを悟り、寝静まりたる家家の向う「低き夢夢の畳める間に、晩くほの黄色き月の出を
見出でて」去り得ない趣さえ感じたことがある。愛すべき三汀、今は蜜月の旅に上りて東....
「墓」より 著者:秋田滋
く生れて来るでありましょうが、新たに生れて来る女のなかには、そのひとはもう決して
見出されないのです。有っていいでしょうか、そんなことが有っていいのでしょうか。か....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
ていた雇人や私たちの住んでいた家の形や、子供のあたまるような他愛もない小さな事を
見出した。 そうだ、私は突然母の旧いおつくりを思い出したのだった。すると、母の....
「初雪」より 著者:秋田滋
てそれを喜んでいた。 持って出たまままだ開いてみなかった新聞を展げると、こんな
見出しが、ふと彼女の眼にとまった。 巴里に初雪降る それを見ると、彼女は、水で....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
一日にパリで死んだ。 ルムフォード伯の功業は、ヴィーデンという大将とデビーとを
見出した事であると謂われるが、ヤングもまたルムフォードに
見出された一人である。 ....