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「見当て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

見当ての前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
此処《そこここ》と尋廻《たずねまわ》るうちに、ふと水道町《すいどうちょう》で一軒見当てた。宿料も廉《れん》、その割には坐舗《ざしき》も清潔、下宿をするなら、まず....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
タリの火葬場にもよくウロウロしおりましたそうで……真夜中でも何でも六神丸の看板を見当てにしてタタキ起しますと、大抵手真似で話が通じましたもので、私は日本語のすこ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
は支那特有のものらしいと述べ置いた。その後種々調べても支那外の国にかかる譚あるを見当てぬが、支那自身においては『淮南子』より三百年ほど前似たものが行われいた。そ....
握った手」より 著者:坂口安吾
ように見受けられたのである。そのアゲクとして彼女はすでに天眼通の如くに胸の秘奥を見当てる力があるらしいと脅威する向きもあり、その反対に、彼女が心理学に凝ったのは....
深川の唄」より 著者:永井荷風
を呼び返そうと、自分はきょろきょろしながら歩く。 無論それらしい娘も女房も今は見当てられようはずはない。しかし深川の大通りは相変らず日あたりが悪く、妙にこの土....