見当外れ[語句情報] » 見当外れ

「見当外れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

見当外れの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
慈神の性格が果してこの山の如くならば、自分がこの娘に対して抱く考えも気持もまるで見当外れである。およそ桁《けた》が違っていよう。そしてまた西国の諸山と諸山に間配....
深夜の市長」より 著者:海野十三
…… 遂に「深夜の市長」がその夜の順礼に凱歌をあげたのは、出発地とは途方もない見当外れの、T市の反対側に位するところの明治昼夜銀行目黒支店だったのである。――....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
前屈みに、上目を使って、じっと侍の様子を覗《うかが》った。 幸い、捕り方たちは見当外れの方角へ、駆け去ってしまっていたものの、この侍が大声を発したら、またも、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
りは物々しい声であって、全く七兵衛とは別人に相違ないから、ここでもがんりきの百が見当外れで、 「え……」 「どうだ、がんりき、おれを知ってるか」 といって、笠の....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
者の門に弟子入りして、大いに道を習い覚えて、小説をものしたところ、外道の世の中、見当外れの通ぶりが意外の功を奏して、バカにされされ、もてはやされてしまったのであ....
魔都」より 著者:久生十蘭
てたものと見えて、シャベルが一梃忘れられてある。 これで加十の推理は、まんざら見当外れでなかったことが証拠立てられた。普通の道路工事か水道工事なら、こんな道の....