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見方
「見方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ほど通俗的であるのを葉子は自分で知っていた。しかし葉子は自分の負けじ魂から自分の
見方が凡俗だとは思いたくなかった。芸術家などいう連中には、骨董《こっとう》などを....
「想片」より 著者:有島武郎
「宣言一つ」を書いて以来今日までにおいては、諸家の批判があったにかかわらず、他の
見方に移ることができないでいる。私はこの心持ちを謙遜《けんそん》な心持ちだとも高....
「性急な思想」より 著者:石川啄木
」という言葉の意味は、「性急《せっかち》なる」という事に過ぎないとも言える。同じ
見方から、「我々近代人は」というのを「我々性急《せっかち》な者共は」と解した方が....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
でなく、一方は敵をもっていなかった)ことに起因《きいん》していたのである。べつの
見方をすれば、両者の経済的状態の一時的共通(一方は理想をもつべき性質のものではな....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ような、分らぬような、見知越のような、で、ないような、その辺あやふやなお妙の顔の
見方をしたが、 「君、紹介してくれたまえ。」 「学校で、紹介は可訝かろう。」 「....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
れてしまっている。しかしとにかく悪口としては技巧が非常にあぶなっかしい事、自然の
見方が不親切な事、モティヴが耽情的過ぎる事などをならべたに違いない。君は黙ったま....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
強味を以て弱味を弥縫するところに無恥な安住をしているというのは、少しさばけ過ぎた
見方だとは云われまいか。私は義人が次の点に於て偽善者を信じていただきたいと思う。....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
メンホテプ王第四世/太陽礼拝/ツァラトゥストラの考え方/ペルシア宗派のいろいろな
見方/宇宙進化の周期に関するインド人の考え/「虚無」からの創造/スカンジナビアの....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
軍事的組織が全部崩壊して、騎士の個人的戦闘になってしまいました。一般文化も中世は
見方によって暗黒時代でありますが、軍事的にも同じことであります。 それが文芸復....
「ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
て、どんな話をしていたでしょうか。それはてんでんがちがったことをいって、ちがった
見方をしていました。けれども、なにしろたいしたことだと、たれもいっていました。 ....
「「ファン」について」より 著者:伊丹万作
な、いわゆるファンはあまり感心しない。 私の経験では、軽症映画中毒患者の写真の
見方よりも、平素まつたく映画に縁遠い連中の
見方の方が純粋でかつ素直である。 そ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
勉強に身を打ち込んで始めて私は人生の意味がわかつてきたと同時に、いろいろなものの
見方に形がついてきた。それと同時に自分の意見というものが少しずつできて行つた。 ....
「ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
クレールに関してはほとんどもう語り尽された観がある。しかし考えてみると私には別な
見方がないでもない。それを書いて見ようというのであるが自分の仕事のことなどを考え....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
不明」という知的現象に善悪の批判が介在し得るゆえんである。 また、もう一つ別の
見方から考えると、いくらだますものがいてもだれ一人だまされるものがなかつたとした....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
し戦前逐次間隔を大きくしていた散兵の間隔は損害を避けるため更に大きくなり、これは
見方に依っては第一線を突破せらるる一理由ともなるが、その反面第一線兵力の節約とな....