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見目
「見目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見目の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
郎は、しんみりとつづけて、 「これは、千浪様のまえでははばかりますが、すこしでも
見目のよい若い女で、出羽守に犯されずにすんだものはありませぬ。したがってその家老....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
な様式なのだが、他方に於て、夫は云わば白昼に於ける堂々たる出版物だと云うよりも一
見目立たずに而も絶大な的確な効果を持つ処のやり方なのである。この頃駅頭で沢山売ら....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
以て自由に自己宣伝も出来るようになった。力めて栄養も取るように心掛け始めたので、
見目形も少しは好くなって、それだけ益々有利に事情は展開するようになって来たのであ....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
ているものがあります。 王子も燕も気がついて見ますとそこには一人のわかい武士と
見目美しいおとめとが腰をかけていました。二人はもとよりお話を聞くものがあろうとは....
「株式仲買店々員」より 著者:ドイルアーサー・コナン
とは云え、よしどんなことが起きて来ようとも、私はお金を貰っているのです。そしてお
見目得もすんでしまったのです。――私は日曜一日一生懸命に仕事を致しました。けれど....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
内は内懐に何か持っているのかも知れないのだ。しかし、男振りはいい。重臣はああいう
見目よい男がお好きなのかも知れないと考えた。 その次に登壇したのは、藤原銀次郎....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
淋しい身の上になることであろうか、それは帰るべき塒を失った仔鳥よりも、いく段か不
見目であろうと思われる。仔鳥にはどこかに友達があるが、彼には凡そ力になって呉れる....
「海豹」より 著者:マクラウドフィオナ
が黒く浮いているのを見た、その丸い頭にある目は愛の眼であった。おとこの海豹の側に
見目うつくしい女が泳いでいた。女はよろこびを以て男を見、自分のうみの子を見、そし....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
だ、その酒の徳利を隠しておけ」 「なんだ、たいそうあわてるじゃねえか」 「殿様の
見目嗅鼻がやってきた」 「お目付か」 「なに、居候だ」 「居候?」 「ウム、いつ....