見習い[語句情報] »
見習い
「見習い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見習いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
、それが当って相当の金が出来ると、その金を銀行に預けて、宗右衛門町の料亭へ板場の
見習いにはいり、三年間料理の修業をした後、三十一歳で雁次郎横丁へ天辰の提灯を出し....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
年からここの家に引き取られていたが、浅井の屋敷は永年の旦那筋である関係から、行儀
見習いのために其の屋敷へ奉公に上げることになった。それはお信が十五の春で、あしか....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て、まあ二代目の親分株になったんですが、その頃は一向に意気地がありません。いわば
見習いの格で、古参の人たちのあとに付いて、ああしろこうしろのお指図次第に、尻ッ端....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
りの鷹を馴らすために、時々野外へ放しに出るのである。由来、鷹匠なるものは高百俵、
見習い五十俵で、決して身分の高いものではないが、将軍家の鷹をあずかっているので、....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ありません。御家人のむすめが旗本屋敷に奉公するなどは幾らもありました。一つは行儀
見習いの為で、高松のお近さんも十七の春から薙刀の出来るのを云い立てに、本郷追分の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のに、そんな面倒をかさねるのはお互いにつまらない事であるから、さしあたっては行儀
見習いの為に江戸の親類へ預けられるという体にして、万事質素に娘を送り出してしまい....
「地球要塞」より 著者:海野十三
が海運力は、世界一|堅牢《けんろう》なものとなった。 近頃、外国でも、そろそろ
見習いはじめたようであるが、わが国は、むかしから海国日本の名に恥じず、この進歩的....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
手に着かない、で、三度の食も欲くなくなる。 ところが、親が蒔絵職。小児の時から
見習いで絵心があったので、ノオトブックへ鉛筆で、まず、その最初の眉間割を描いたの....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
役の部屋|住みである。しかも又次郎にかぎらず、たとい部屋住みでも十五歳以上の者は
見習いとして、その父や兄に随行することを黙許されていた。
見習いというのである....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ろナは可いが、愛の野郎、三尺の尻ッこけで、ぬッと足を出して夜具戸棚を開けた工合、
見習いの喜助|殿というのでがす。 勿論、絹の小掻巻。抱えて突出すと、 (かけて....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
な、商売は。」 「蒔絵の方ぞね。」 「結構じゃあないか。」 「それや処がね。まだ
見習いで、十分にのうてねえ、くらしはお姑さんが、おもに取仕切ってやもんですから、....
「女強盗」より 著者:菊池寛
へ引き取ってそこで品物を各自に分配してくれたが、その男は女に云われた通り、自分は
見習いのためについて来たのだから、物はいらないと云って、辞退した。すると、首領ら....
「わが町」より 著者:織田作之助
「わいにも読めんわ。えらい鈍なことで……。」 と、減法背の高い高下駄をはいた
見習い小僧にそれを渡して、「お前読んでみたりイ。」 「へえ。」 そして、読みだ....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
と、たちまち引き離されるのです。差別観念のない無邪気の子供らも、父兄のする差別を
見習い聞き習って、始めて差別観念を養成しているのです。このようなことは、ぜひ注意....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
こもすぐやめた。理髪店に勤めている顔なじみの山田という男にすすめられて、理髪店の
見習いとして住込んだわけだ。もっとも三年の年期を入れるには親の判がいるので、国へ....