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「見聞く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

見聞くの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
尽されない。就中《なかんずく》、その討ち死にのしようがまた格別の手際《てぎわ》で見聞く呆《あき》れざるはなかった。 さて、予帰朝後この田辺の地に僑居《きょうき....
女性の生活態度」より 著者:宮本百合子
心にのこる本です。 読書でも、音楽をきくことでも、演劇、映画を見ることでも、只見聞くという消費的な接触を進めて、自分の心持ちをそのものに向って展いてうけ入れて....
かげろうの日記」より 著者:堀辰雄
分にはわからないけれど、こうやって此処に記して置くのは、このような私の身の果てを見聞くだろう人が、夢とか仏などは果して信ずべきか否か、それによって決めるがよいと....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
》の福田に対する挙動の、如何《いか》に冷《ひや》やかにかつ無残《むざん》なるかを見聞くにつけて、自ら浅ましくも牛馬同様の取り扱いを受くるを覚《さと》りては、針の....
普請中」より 著者:森鴎外
ものである。日本は芸術の国ではない。 渡辺はしばらくなにを思うともなく、なにを見聞くともなく、ただ煙草をのんで、体の快感を覚えていた。 廊下に足音と話し声と....
私本太平記」より 著者:吉川英治
は華洛に遍満し 非職の兵仗流行りにて 天下一統珍しや 御世に生まれて様々の 事を見聞くぞ不思議なれ 京わらんべの口遊み 十分の一を漏らすなり で、結んでいる。....