規約[語句情報] »
規約
「規約〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
規約の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
キとは無縁な態度である。これはABCだ。その後私たちはその同志の態度を尺度とする
規約を自分自身に義務づけることにした。が今あの頼りない太田を前にしては、私はこの....
「親子」より 著者:有島武郎
伝えた。それは彼が小作人の一人一人を招いて、その口から監督に対する訴訟と、農場の
規約に関する希望とを聞き取っておく役廻りで、昨夜寝る時に父が彼に命令した仕事だっ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
述べている。『彼らの宗教は深く迷信に根ざしていた。彼らの全公生活は迷信的な方式で
規約されていた。伝統的な習俗を頑固に保守するローマ人には、芸術や科学は感興を刺激....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
に設けられた五年という期間は単に文書上の体裁をつくろうにすぎないのであって、この
規約条項制定の精神をわかりやすくいえば「自由退社をあえてするものにはふたたび立つ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
総領事は、常に正々堂々の論陣を張って、○国の暴論を圧迫していましたところ、其の新
規約も八分通り片がついた今日になって、会議から帰途についた総領事の自動車が、議場....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
めること。4。委員会で決めたことでも、決めッ放しのものがあるし、又工場内の大切な
規約を改正する場合などは一度だって委員会に出したことがなく、専務や工場長だけで勝....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
母と妹が待っている。 「お兄さんは寝坊ね」 妹の文子はいつもこうわらう、兄妹の
規約としておそく起きたものがおじぎをすることになっている、光一は毎日妹におじぎを....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
、というが、こういう規定がないと日本人を戦闘にかりたてるのは不可能なので、我々は
規約に従順であるが、我々の偽らぬ心情は
規約と逆なものである。日本戦史は武士道の戦....
「砂糖泥棒」より 著者:黒島伝治
が悪いんじゃ。」やっと帰ってきた杜氏は気の毒そうに云った。 「はあ。」 「貯金の
規約がこういうことになっとるんじゃ。」と、杜氏は主人が保管している謄写版刷りの通....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
んなふうに私を見損つちやいけないな。そもそも紳士道といふものは、こゝに唯一無二の
規約がある。それはあなた男女たがひに誰を口説いてもよろしいけれども、友だちの思ひ....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
長と同列にありまして、一文のサラリーがあるわけでもなく、したがって責任も負わない
規約になっておりまして」 「卑劣です。私はアナタを訴えます。その弁解は法廷でなさ....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
すから、公表できません。球団の秘密なのです」 「しかし、大鹿君が移籍すると聯盟の
規約にふれて球界から追放されるから、結婚から手をひけと暁葉子さんを脅迫なさったそ....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
台から姿をかくした。彼は大阪へ走るべく余儀なくされたのである。その当時の俳優組合
規約によれば、大歌舞伎の俳優は小芝居へ出勤することを許されないにもかかわらず、彼....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
くは寺院僧侶の主唱するところなり。 英国に婦人内国布教会と称するものあり。その
規約書を見るに、会員たるものは会費として一シリング(わが金三十三銭)を収納するこ....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
家門下の俳優らが、赤坂の稽古座にて開演。大劇場附きの俳優が小劇場に出勤するは組合
規約に違反すという反対論多く、諸新聞の攻撃もまた猛烈。それがために団十郎は遂に頭....