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視界
「視界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
視界の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ュをすすりながら、田川博士のほうの話に耳を立てた。
葉子が食堂に現われて自分の
視界にはいってくると、臆面《おくめん》もなくじっと目を定めてその顔を見やった後に....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
りなかった。それにこの室の窓は、非常に厚い壁を距てた彼方に開いていたので、自然、
視界が狭く、窓下を覗くことも叶わなかった。 この室は、漢于仁の故郷であるところ....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
太陽の光がとどいているので鳶色の船体がくっきり浮び出ていた。其の時、望遠鏡の円い
視界の中に、左端からしずしずと動き出でたものがあった。銀色に光る小さいTの字。お....
「赤外線男」より 著者:海野十三
ような顔をしたかと思うと、ツツーっと逸走を始めた。そしてアレヨアレヨと云う裡に、
視界の外に出てしまった。駭いてテレヴィジョン装置のレンズを向け直したが、最早駄目....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
まで昇ってみましたが、遂に見つかりませんでした。そのうちに薄暗になって、すっかり
視界を遮られてしまったのでやむなく下りてきました。まことに遺憾です」 捜査本部....
「海底大陸」より 著者:海野十三
るのじゃ」 と、ルゾン号の船長がいった。 爆撃機はつぎつぎに紫の光りのために
視界をさまたげられて、爆撃を断念した。 あまりのふしぎに、みるものは声もなく、....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
かぎり、とうぶんレーダーは何のやくもしなくなるのだった。 テレビジョンの方も、
視界がうんと悪くなって、ギンネコ号の姿を見うしなってしまった。 まさに一大事で....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
二度目の呻り声をあげた。 クーペは薄紫のガソリン排気を後にのこし、車上の男女は
視界から去った。 探偵はようやく吾に戻って、周章てだした。 「あんな若作りの変....
「恐竜島」より 著者:海野十三
ぼる水蒸気に、明るく陽の光がさしこんで来た。気温は、またぐんぐんとのぼり出した。
視界がひらけた。 「おや。あんなところに崖が見える」 どこをふみまよったものか....
「火星探険」より 著者:海野十三
ないかな」 と山木は顎《あご》をしゃくって、窓外を示した。そこには火星が大きく
視界を遮《さえぎ》っていた。 「ああそうか、君もやっぱり宇宙性神経衰弱にかかって....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
待ってよう」 このときようやく、お嬢さん方の中で、一等|健脚な一団が、私たちの
視界の中までのぼってきた。 それは五人ばかりの一団だった。 先登に駈けあがっ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ただ今、わが青江機と怪塔ロケットの距離は一千五百メートル。あたりはすっかり晴れ、
視界広し」 と打てば、やがて本部からは返電があって、さらに報告をさいそくして来....
「橋」より 著者:池谷信三郎
うように深く外套の襟を立てて、前屈みに蹌踉いて行った。眼筋が働きを止めてしまった
視界の中に、重なり合った男の足跡、女の足跡。ここにも感情が縺れ合ったまま、冷えき....
「初雪」より 著者:秋田滋
石造りの宏壮な建物だった。正面には、見上げるような樅の木叢がたちはだかっていて、
視界を遮っていたが、右のほうには隙間があって、そこからは遠く農園のあたりまで伸び....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ゆき、風の路に鳥が飛びめぐる。北に向かって航進すること三十日の後に、英国の山々が
視界に入ってきたのであった。) 七、欧洲客中 依、再駕大西湖。 (七、欧州客....