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「覚え書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

覚え書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
マスも磁性のあることを知った時である。 ファラデーは研究している間、大きな紙に覚え書きを取って行き、実験が終るとそれを少し書きなおし、一部の順序を換えたり、不....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
、当時の天主教徒の一人が伝聞した所を、そのまま当時の口語で書き留めて置いた簡単な覚え書だと云う事を書いてさえ置けば十分である。 この覚え書によると、「さまよえ....
海異記」より 著者:泉鏡花
額は暗かった。 女房もそれなりに咽喉ほの白う仰向いて、目を閉じて見る、胸の中の覚え書。 「じゃ何だね、五月雨時分、夜中からあれた時だね。 まあ、お前さんは泣....
カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
カメラに関する覚え書 伊丹万作 ある人が私の作品のあるカメラ・ポジションを批評して、必然性が....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
樫田武平(二四歳) (住所) といった、今日の事件に関係なく記入された覚え書きであったのだ。 赤羽主任は、それをチラと見るや、忽ちにして脳裡に蟠って....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
イは骨牌を一枚ずつ投げては少しく間を置いて、賭博者に持ち札を揃えたり、負けた金の覚え書きなどをする時間をあたえ、一方には賭博者の要求に対していちいち慇懃に耳を傾....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
er により改版)ヴェーゲラーおよびリース共著――『ベートーヴェンに関する伝記的覚え書』特にベートーヴェンの前半生について重要。仏訳は一八六二年に出て現在は絶版....
」より 著者:カフカフランツ
そうなると、もちろんひどく長い時間がかかります。そこで、われわれがソルディーニの覚え書を受け取ったときには、その一件をただまったく漠然としか思い出せませんでした....
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
たったりしたものでしょうが、そうしたものはどうしても忘れやすいものですから、また覚え書きに書きとめておくようになりました。そうなるとまた、そうして書きとめておい....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
るだけそのことばのままに記録しようと決心しました。用事で忙しければ、すくなくとも覚え書きを取っておこうとおもいます。この原稿にはずいぶん、あなたもお喜びになるに....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
的であった。偶然にも、彼は尾州藩の磅※隊その他と共に江戸まで行ったという従軍医が覚え書きの写しを手に入れた。名古屋の医者の手になった見聞録ともいうべきものだ。 ....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
チェーホンテの笑いを失ったか? 『手帖』は一八九二年から死の年に至るあいだの彼の覚え書の類を集めたものだが、その中にはヴォードヴィルの腹案や、その登場人物のため....
自分だけの世界」より 著者:辻潤
これは読者のためではなく寧ろ自分の覚え書きのつもりで書いて置くのである。だが読者にも何等かの参考にならないとも限ら....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
らなければ一編の有機的な映画はできるはずはないのである。いわゆる「カフスに書いた覚え書き」によって撮影を進行させ、出たとこ勝負のショットをたくさんに集積した上で....
映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
ろうが、これらもいっさい省略してここには触れないことにした。 もし、この一編の覚え書きのような未定稿が、映画の製作者と観賞者になんらかの有用な暗示を提供するこ....