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親交
「親交〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
親交の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
てられているのだ。 俺は、山野や桑田が俺を同人から除外したにしろ、俺とはかなり
親交のある川瀬や杉野までがなんらの好意を示してくれなかったことを、恨まずにはおら....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
盛んで、日本が苦戦して危いという印象をインド人が受けたのです。そこで藤井行勝師と
親交のあったインドの「耶羅陀耶」という坊さんが「日本が負けると大変だ。自分が感得....
「三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
なかったのであるが、ふとしたことから、伝さんと三の字旅行会の案内人との、ひそかな
親交を、ブチ破ってしまうような、飛んでもない事が持上ってしまった。 或る日のこ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
政論を現出す。これを維新後政論派の第一期となすべし。 外人は讐敵なり、よろしく
親交すべからず。この思想は当時すでに社会の表面より駆逐せられたり。皇室は虚位なる....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
い出の種子を残すことが出来たが、ただ一つ心に寂しく思ったことは、世間からは無二の
親交を続けて居るように思われている青楓氏と、まことにあっけない簡単な別れ方をした....
「天馬」より 著者:金史良
も考えた。たとえ学芸欄の一隅の小さな活字とはいえ、彼とはそれこそ本当に並々ならぬ
親交のある、東京文壇の作家田中が、満洲へ行くついでに京城へ立ち寄って朝鮮ホテルに....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
であるから、縦令市の隅から隅へと漂泊して歩いた私でも、一週間では彼等の五分の一も
親交にはなって居なかったが、独りイフヒムは妙に私の注意を聳やかした一人であった。....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、にわかに作笑をし、 「わしは日本にいくども行ったことがある。日本の海軍士官とも
親交があるんだ。日英海軍は昔から師弟関係にある。だからわしは、君を侮辱するつもり....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
。ジョヴァンニは双方が同じ科学者であり、同じ都市の住民である以上、かならず互いに
親交があるはずだと思って、よい機を見てドクトル・ラッパチーニの名を言い出すと、教....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
客来、他出等、尋常日記に載すべき事項のほかに、祭事、仏事、音物、到来品、買物、近
親交友間の消息、来客の用談世間咄、出入商人職人等の近事、奉公人の移り換、給金の前....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
夜会をひらき、その席で骨牌をした。 ビスマルクとゴルチャコフとは、それ以前から
親交があったというのは、ビスマルクが露西亜駐剳の独逸大使としてペテルスブルグにい....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
人で、五十年来の親友の賀古翁の咄でも四時間以上寝た事はないそうだ。少年時代からの
親交であって度々鴎外の家に泊った事のある某氏の咄でも、イツ寝るのかイツ起きるのか....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
学校の支那語科出身で、若い東方策士のグループの一人として二葉亭とは学校時代からの
親交であった。旧語学校廃校後はさらでも需要の少ない支那語科の出身は皆窮乏していた....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
かの何物をも感じなくなった。ラレイ自身はなにも気づかない。彼と侍史の間には暖かい
親交が続いていった。再び、彼は非運の犠牲となったのである。青年時代の希望はエセッ....
「むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
しても世間に知られていた。神主さんのような人と、坊さんの伯父との間に、生前どんな
親交があったか知らないが、とにかくその死が不自然な自殺であったし、撰んだ最後の場....