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「親族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

親族の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
》い長廊下《ながろうか》を畳ばかり新しい会葬者席へ通った。 会葬者席の向う側は親族席になっている。そこの上座に坐っているのは本多少佐のお父さんであろう。やはり....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
分は上でございますが、皆一挙が近づくにつれて、変心致しました。その中には、手前の親族の者もございます。して見ればお恥しい気のするのも無理はございますまい。」 ....
或る女」より 著者:有島武郎
の死後何かに尽力したという親類の某が、二束三文《にそくさんもん》で譲り受ける事に親族会議で決まってしまった。少しばかりある株券と地所《じしょ》とは愛子と貞世《さ....
外科室」より 著者:泉鏡花
ょう》とてはあらざりし。なにがし公と、なにがし侯と、なにがし伯と、みな立ち会いの親族なり。しかして一種形容すべからざる面色《おももち》にて、愁然として立ちたるこ....
奈々子」より 著者:伊藤左千夫
弱が情けなくなった。わが生活の虚偽残酷《きょぎざんこく》にあきれてしまった。近隣親族の徒が、この美しい寝顔の前で埋葬を議することを、痛く不快に感じた。自分もつま....
婦系図」より 著者:泉鏡花
がね、妙子の品行の点もあり、」 「それから、」 「遺伝さ、」 「肺病かね、」 「親族関係、交友の如何さ。何、友達の事なんぞ、大した条件ではないよ。結婚をすれば、....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ら今すぐにでも言われる重要な結論はこうである。すなわち、宇宙間のあらゆる生物は皆親族関係にあるということ、またある一つの天体で生命の始まる場合には、知られている....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
る綾子も、係累の少い一人娘だったのです。嫂には姪に当る梅田百合子というのが唯一の親族でした。この百合子は、実は私の妻になっているのです。 父母と妹とが亡くなっ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
テ、此ノ世ヲ去ル 魂魄此土ニ止リテ七生報国ヲ誓フモノナリ 一、時期急迫ノ為メ、親族知己友人諸兄姉ニ訣別スル余裕無カリシヲ遺憾ニ思フ、乞フ恕セヨ 一、御近所ノ皆....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
無くとも、代議士は愚か区会議員の選挙権が無くとも、社会的には公人と看做されないで親族の寄合いに一人前の待遇を受けなくとも文人自身からして不思議と思わなかった。寧....
良夜」より 著者:饗庭篁村
を得たり。 穂垂の息子が東京へエライ者になりに行くぞ目出とう送りてやれよとて、親族よりの餞別見送り、父はそれらに勇みを付けて笑いを作りて居られたれど、母はおろ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
より、葬式は極めて簡素に行われ、また彼の属していた教会の習慣により、ごく静粛に、親族だけが集って、ハイゲートの墓地に葬った。丁度、夏の暑い盛りであったので、友人....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
だ。「お前は大熊家にとって何者なんだよォ。ここは他人は一切入れないことに決定た。親族会議の決議だ。お前はサッサと出て行って、二度と当家の門をくぐって貰っては困る....
迷信解」より 著者:井上円了
ずる等、無量の吉徳をあらわす。また凶方に合するときは、必ず困窮を招き、家運傾き、親族離れ、病災を発し、死亡に及ぶ、云云」と説いてある。実に笑うべきの至りと申して....
恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
し出して、最後の看護をさせませんと、松岡家は薫さんにとられてしまいますネ。昨夜も親族会議でそういうように決議したらしいのでございます。ですから、どうあっても一雄....