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親権
「親権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
親権の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
子の間に候。親の命に服従せざるごときは人間ならずとは仰せられ候えども、そは余りに
親権の過大視には候わずや。斯《か》く言えばいたずらに親を軽視するものとの誤解も候....
「私の会ったゴーリキイ」より 著者:宮本百合子
えていない。婦人の作家たちはイタリーで本を出す時、夫或いは父親、その他の法律上の
親権者に許可を求めてやっと本を出すということを説明し、「かの女らは美しいイタリー....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
うことも意外であるし、子供と母との断ちがたさに照らしてみれば、両親のうち父だけに
親権が認められて、無能力者たる妻、母は、夫婦の財産に対する権利、親としての権利を....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
第八百十三条の離婚についての不平等な規定、第八百八十六条から第八百八十七条に至る
親権において母の権利の制限されていること、第九百七十条その他相続或は遺産に対する....
「世界の寡婦」より 著者:宮本百合子
。 民法が改正されようとしている。婦人にとって重大なかかわりをもつ結婚、離婚、
親権、財産権などの条項が変更される。親、戸主の権威が不幸の原因とさえなっていた結....
「自覚について」より 著者:宮本百合子
て確立されるものです。民法が改正されて、結婚の自由も、財産に対する権利も、母親の
親権も増大しました。しかし文字の上での権利が増大したとしても、自由が与えられたと....
「明日をつくる力」より 著者:宮本百合子
かり姦通罪がきびしかった点も改正され、離婚に対する権利の平等、母親の子供に対する
親権も父親と等しいものに認められるようになってきている。これは日本でつくられた憲....
「人間の結婚」より 著者:宮本百合子
となり得たろう。きょうではあまりおそまきな、結婚の自由、男女平等の財産権、平等の
親権、その他いまになって改正された条件は、昔の民法からみれば婦人の解放のモメント....
「民法と道義上の責任」より 著者:宮本百合子
た。 ふるい民法では、婦人が結婚して妻となると、無能力者になり、経済上の権利、
親権その他で無能力とされていた。新しい民法は、婦人の権利の抹殺をとりけしたもので....
「成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
んいい古されました。婦人運動の初期にあってはこの自覚という言葉は、ただ結婚の際に
親権に反抗する事にのみ用いられたといっても過言ではないような事実を示しました。そ....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
各自の力でございます。箇性が、彼女等の全部を支配して居ります。日本のように絶対の
親権もなく、彼女の魂まで自分の暴威に従わせようとする憎むべき良人の下で、光栄ある....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
父としての伊太夫が命令を下して、そうさせている仕事でないことは明らかであります。
親権者としての父の伊太夫が、この横暴なひとり娘に対して権威の極めて薄いことを知っ....
「日記」より 著者:宮本百合子
外へ出て勧誘員となるときには、まるで成年のような風をする)が、つれて来た女工達の
親権を与えられ、従って、悪く権利を利用すること。女工が、外出をやかましく云われる....