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親知らず
「親知らず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
親知らずの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
、あり/\正《まさ》にございますので、あゝ困ったものだ、併し不思議のこともある、
親知らずに遣った伊之吉が、母のお若がいる家《うち》の前で品川の貸座敷の若いもの等....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
京人のあたま」を理解する上に就いて、バラックと同様の価値があるのである。 全市が
親知らず 東京市当局の言明を聞いて見ると、電車は目下が極度の増発で、この上|殖....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
いました。飢え死にしかけた事もありますし、山中で盗賊に襲われたこともありますよ。
親知らず、子知らずの険所を越える時などは、岩かどでお足をおけがなされて、足袋はあ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
いう一個の鋭い真理を提唱しているのだ。この真理の判らない実業家や政治家は、子の心
親知らずとでも云うべきだろう。 一体農村問題や思想問題や武力の問題に就いては軍....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
ひ一度は会いもしたし、出来る事なら家へ入れたいと云う願望がはげしく起って、長い間
親知らずで放って置いた大切な息子へ気の毒であったり済まなかったりする気持が一方恭....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
らべて貰ったら比較的良質の歯だそうです。いろいろ大した手当は不用で、左の下の奥が
親知らずを入れて二本だめになっている、それを多分抜くでしょう。あと一つ右の上に過....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
死の人波を歩一歩漕ぎわけ押しわけてジワリジワリと窓口に進撃しなければなりません。
親知らず子知らずどころか、山賊同士ですらここでは行をともにすることができないとい....
「山道」より 著者:中里介山
あること、大菩薩峠の道に小菅大菩薩と丹波山大菩薩との二つがあること。大菩薩峠にも
親知らずがある事、「雁《がん》ヶ|腹摺山《はらすりやま》」という名の如何にも古朴....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
くろでもねえんだ。――若宮のほんとうの親たちは外にあるんだ。――若宮は藁の上から
親知らずにもらわれて来た奴なんだ。」 「つまり十一月の芝居のあの芸妓よ。」ふいと....