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観戦
「観戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
観戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
見送る。 今日は英、晴、暢、それに亮嗣さんも垣根を越して田中さんの地所でこれを
観戦す。昌彦も、落下傘が下りるのを壕から顔を出して見た。この落下傘、敵かと思った....
「雀」より 著者:太宰治
ったのは、忠五郎であった。時々、一位決定戦を挑み、クラスの者たちは手に汗を握って
観戦するという事になるのだが、どうしてもやはり忠五郎に負ける。慶四郎君は起き上り....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
司令部には、ラック大将が、テレビジョンによって、この戦闘の模様を、手に汗を握って
観戦していたが、このとき、高射砲部隊からの報告が届いた。 “――わが高射砲部隊は....
「地球要塞」より 著者:海野十三
ますますやるぞ」 X大使は、じっと直立《ちょくりつ》したまま、うわごとのように
観戦光景を喋った。 「すると、不測《ふそく》の戦闘が起ったというわけですね」 「....
「将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
である。 昨年の十二月八日、名古屋で、木村升田三番勝負の第一回戦があって、私も
観戦に招かれた。 私が升田八段に会ったのは、この時がはじまりであった。 手合....
「本困坊・呉清源十番碁観戦記」より 著者:坂口安吾
目をパッチリさせて、新しい顔で、もどってきた。 下 横綱前田山、
観戦に現れる。前田山、先般、月刊読売誌上に、呉氏に八子で対戦、敗北したが、角界随....
「呉清源」より 著者:坂口安吾
であった。 二度目に会ったのも、読売の主催で、本因坊呉清源十番碁の第一局、私は
観戦記を書いた。 対局場は小石川のさる旅館だが、両棋士と私は、対局の前夜から、....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
この春の退院後は、もはや覚醒剤もアドルムも飲むまいと思っていたが、将棋名人戦の
観戦をキッカケに、覚醒剤をのんでしまった。これとても私自身の意志したことであり、....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
寸ちょッとの素晴らしい体躯、肉体美人だ。好試合を追って、東奔西走、夕刊スポーツに
観戦記をものして、スポーツファンの人気を博していたが、選手たちに対しては、怖ろし....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
となく私にふさわしいような気持だからである。 今年は巷談師であるが、去年までは
観戦屋であった。
観戦屋というのは、よろず勝負ごとを見物して、
観戦記をかく商売....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
けで、一ツも解く力がない、ということをイヤというほど思い知って切なかった。どうも
観戦記、イヤ、批評家的で、実戦の役には立たんようだぞ、と薄気味が悪くなったのであ....
「桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
便をすましたあと、ふと庭ゲタをつッかけて宿をでてしまったのである。新聞社の係員も
観戦の人々もそれに気づいたものがなかった。やがて旅館ではちょッとした騒ぎになった....
「九段」より 著者:坂口安吾
新聞の主催で行われることになり、その第一回戦がこの旅館でひらかれたのである。私は
観戦記をたのまれた。手合の前日の夕方、平山記者が現れて、 「社の自動車を用意して....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
後どういうキッカケであったかわからないが碁、将棋、野球、ボクシング等々実に雑多な
観戦記の依頼をうけ、まるで
観戦屋という新商売の元祖の観を呈したことがあった。二代....
「勝負師」より 著者:織田作之助
らには、坂田の人生の苦渋が読み取れる筈だと言ってもよかろう。しかも坂田がこの詞を
観戦記者に語ったのは、そのような永年の妻子の苦労や坂田自身の棋士としての運命を懸....