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「観海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

観海の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
―そこでその坊主が逆《のぼ》せちまって……」 「その坊主たあ、どの坊主だい」 「観海寺《かんかいじ》の納所坊主《なっしょぼうず》がさ……」 「納所《なっしょ》に....
自叙伝」より 著者:大杉栄
遊泳だった。 最初の夏は、伊勢のからすという海岸へ遊泳演習に行った。 先生は観海流の何とかいう有名なお爺さんで、若い時には伊勢から向う岸の尾張の知多半島まで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
或いは諸所の寺々の住職をし、廻国修行のうち四十五歳の時、常陸《ひたち》の国、木喰観海上人の弟子となり、木喰戒を継いで、それより四十年来の修行、およそ日本国、国々....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
つれて行かれた。 ★ 家来に武芸者は多いが、水泳の指南番は観海流の扇谷十兵衛という初老の達人が一人であった。とは云え、こんな小藩で水錬の指....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
って駕籠をすえると間もなく大店《おおどこ》のご隠居のようなのが、大急ぎで品川の『観海楼《かんかいろう》』まで。観海楼へ送りこむと、また赤羽橋まで取って返す。駕籠....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
にもたのんで別府の町から一里はなれた、鶴見山という残雪を頂いた山のふところにある観海寺温泉に行くことに決めました。霙の降るある朝私らは一台の車には荷物をのせて山....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た、春山の歿したすぐ翌年、延宝二年に(寛文十三年は改元延宝元年にあたる)――弟子観海が亡師春山の肖像を描いたのが、今でも細川護立氏の所蔵にあるが、その肖像画の容....