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観測所
「観測所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
観測所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
花陵島! そこは僕の赴任地なのだ。 僕――理学士大隅圭造は、花陵島にある地震
観測所へ、いま赴任の途にあるのだ。その
観測所では、飯島君という僕の先輩が、海底地....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
イターで火を移したのち「これはまだこの事件に関係があるかどうか分らないが、僕が某
観測所から得た報告によれば、最近大西洋の海底に小地震が頻々《ひんぴん》と発生して....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
行った(主にフウェン Hven 島のウラニーンブルク Uranienburg の
観測所で)。この測定はまた後日彼の共同研究者であったケプラー(Kepler)の観....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
大雪渓を突破し頂上近き偃松帯に入り池畔を通りて乗鞍八合目(六時頃着)にいたれば、
観測所小屋の壊れたるあり。この他泊るべきところなきよう思われ
観測所小屋に入り火を....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
る。天狗の麦飯だの、餓鬼の麦飯だのといって、この山のみではない諸処にある。浅間山
観測所附近にもある。北海道にもある、支那にもあるから太平広記に出ている。これは元....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
目にかけることができるかもしれない。(昭和八年八月、渋柿) 八月十五日に浅間山
観測所の落成式があった。その時に、開所後は入場券を売って公衆の観覧を許すという話....
「伊吹山の句について」より 著者:寺田寅彦
雪雲が低くたれ下がって迷っている場合が多かったように記憶している。その後伊吹山に
観測所が設置された事を伝聞した時にも、そこの観測の結果に対して特別な期待をいだい....
「北氷洋の氷の割れる音」より 著者:寺田寅彦
ト政府は都合八組の観測隊を北氷洋に派遣した。その中の数隊は極北の島々にそれぞれの
観測所を設けて地磁気や気象の観測をしたり、あるいは火薬の爆発によって人工地震波を....
「小爆発二件」より 著者:寺田寅彦
|浅間の爆発を実見したいと思っていた念願がこれで偶然に遂げられたわけである。浅間
観測所の水上理学士に聞いたところでは、この日の爆発は四月|二十日の大爆発以来起こ....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
うに思われる。しかるに現在では細長い日本島弧の上に、言わばただ一連の念珠のように
観測所の列が分布しているだけである。たとえて言わば奥州街道から来るか東海道から来....
「B教授の死」より 著者:寺田寅彦
るために半ばはこの自分を追跡する暗影を振り落とすためにアフリカに渡ってヘルワンの
観測所の屋上で深夜にただ一人黄道光の観測をしていた際など、思いもかけぬ砂漠の暗や....
「雪魔」より 著者:海野十三
もうすぐだ。あそこに峯が見えているだろう。あの裏側だから、そこの山峡を過ぎると、
観測所の雪穴が見え出すよ」 彦太は返事の代りに、重い首を振った。 そのときで....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
ーマニアのギリッチ君などとよく教室入口の廊下で立話をした。後者は今ベルグラードの
観測所に居るが前者の消息は分らない。ドイツ学生の中にはずいぶん不真面目らしい茶目....
「箱根熱海バス紀行」より 著者:寺田寅彦
器械がちがうだけに「道路の科学」もまた違った解答を与えるのであろう。 航空気象
観測所と無線電信局とがまだ霜枯れの山上に相対立して航空時代の関守の役をつとめてい....
「戦争と気象学」より 著者:寺田寅彦
い英国の流儀としては怪しむに足らぬかもしれない。ドイツでは一八九九年以来高層気象
観測所を公設し、ことにカイゼル自身がこの方に力瘤を入れて奨励した。カイゼルの胸裡....