角が立つ[語句情報] » 角が立つ

「角が立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

角が立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
さらない?」と言った瞬間に彼女の心は決ってしまった。 いきなり廃めてしまっては角が立つ。佐古には昨夜のことは知らぬ顔を見せて置けば良いのだと、多鶴子はいつもの....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
だと答えた。 「けれども必竟は本人のために嫁入《かたづ》けるんで、(そう申しちゃ角が立つが、)姉さんや市蔵の便宜《べんぎ》のために、千代子の結婚を無理にくり上げ....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
作者自身云っている作品は、「余」という超然派の一画工が主人公である。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」「二十世紀に睡眠が必要ならば....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
お角の身の上を徐《おもむ》ろに甚三郎が詮索《せんさく》を始めました。詮索というと角が立つけれど、実はそれからそれと穏かに尋ねられるので、お角も、つい繕《つくろ》....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
飽きしていた。で、紋兵衛に招かれても心中大して嬉しくもなかった。と云って断われば角が立つ。そこでともかくも応ずることにした。もっとも娘のお露に対しては淡々しい恋....
変な男」より 著者:豊島与志雄
ごらんなさいよ。」 「お母さんが聞いたらいいじゃないの。」 「いえ、私から聞くと角が立つから……。」 それは当然もっと早く聞いてみるべきことでもあったし、また....