角子[語句情報] » 角子

「角子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

角子の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奈々子」より 著者:伊藤左千夫
ると、いつの間にか三人は庭の空地に来ておった。くりくり頭に桃色のへこ帯がひとり、角子頭《みずら》に卵色のへこ帯がふたり、何がおもしろいか笑いもせず声も立てず、何....
禰宜様宮田」より 著者:宮本百合子
に淡く漂って、篩《ふる》いかけたような細かい日差しが向うにポツネンと立っている※角子《さいかち》の大木に絡みつき、茶色に大きい実は、莢《さや》のうちで乾いた種子....
或る男の手記」より 著者:豊島与志雄
番好きな玩具を買ってあげようとか、一番好きな遊びごとをしてごらんなさいとか、兎に角子供の一番喜ぶことを尋ねておいて、女中に云いつけてその通りにさせた。けれどもや....
人間繁栄」より 著者:豊島与志雄
いた。沖の方から吹いてくる風と共に、彼はぞっと肌寒い感じを全身に覚えた。 「兎に角子供を大事にするんだね。」 そう云い捨てて、彼は何気ない風に歩き出した。橋の....
言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
が、ペルシア語の sar は頭である。 「唐児わげ」を「からわ」という。日本紀に角子を「あげまきからわ」と訓してあるそうで、もしかすると「からわ」また「からは」....
印象」より 著者:小酒井不木
またま都合よく妊娠したというような時には、妊婦は人工流産に頑として反対します。折角子供が生れても、母親が生きて居なければ、その子は非常に不幸であるにも拘わらず、....
簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
が、惰性的に採られているのではないかという気もする。 そういうことを言うと、折角子供たちの科学的なものの考え方を啓発しようと努力されている文部省の方たちや、科....