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角帽子
「角帽子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
角帽子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黴」より 著者:徳田秋声
家へよく話しに行ったが、男同士もじきに隔てのない仲になった。岡田というその男は、
角帽子を冠って出るようなことはめったになかった。そして始終長火鉢の傍にへばり着い....
「虹の絵の具皿」より 著者:宮沢賢治
、ツイツイ、トン。 はやしのなかにふる霧《きり》は、 蟻《あり》のお手玉、三
角帽子《さんかくぼうし》の、一寸法師《いっすんぼうし》のちいさなけまり」 霧....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
上りの値が違う。ところで小座敷、勿論、晴れの席ではない、卓子台の前へ、右のその三
角帽子、外套の態で着座して、左褄を折捌いたの、部屋着を開けたのだのが、さしむかい....
「エトナ」より 著者:野上豊一郎
ものは、アペニン山系で、それは長靴半島を北から南へ貫き、メシナの海峡をくぐり、三
角帽子の東と北の縁を縫って海の中へもぐり込んでいる。その東の縁の終止点となって飛....
「酔っぱらい星」より 著者:小川未明
いますと、それが福々しいおじいさんの顔になって見えました。おじいさんは、頭に三|
角帽子をかぶっています。そして、やさしい、まるまるとした顔をして、こちらを見て笑....