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「角瓶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

角瓶の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
未帰還の友に」より 著者:太宰治
ていで、矢庭《やにわ》に座敷の畳をあげ、それから床板を起し、床下からウィスキイの角瓶を一本とり出した。「万歳!」と僕は言って、拍手した。 そうして、僕たちはそ....
酒の追憶」より 著者:太宰治
、 「いや、それが、こいつなんです。」 と言って風呂敷から、トミイウイスキイの角瓶を一本取り出して、玄関の式台の上に載せた。洒落《しゃれ》たひとだ、と私は感心....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
」 「なかったな」 「糞」 「おい、ウイスキーをこっちにも廻せよ、な」 相手は角瓶を逆かさに振ってみせた。 「おッと、勿体ねえことするなよ」 「ハハハハハハハ....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
室、本館階上教授室の、自分の卓子の前の、自分の廻転椅子に腰をかけて、ウイスキーの角瓶を手近に侍らして、万年筆を斜に構えながら西洋大判罫紙の数帖と睨めっくらをして....
幽霊と推進機」より 著者:夢野久作
にかけた船員でも、真剣になってその恰好の恐ろしさを説明する位であるが、二昼夜の間角瓶を抱いてヘベレケになっていた私は、トウトウその珍らしい波を見ないでしまった。....
親友交歓」より 著者:太宰治
柊のいわれ」ともったい振る。 私は押入れから、半分ほどはいっているウイスキイの角瓶を持ち出し、 「ウイスキイだけど、かまわないか」 「いいとも。かかがいないか....
海豹島」より 著者:久生十蘭
った、なんとかして怒りを緩和しようと考え、背嚢から口を開けたばかりのウイスキーの角瓶をだし、 「そんなところにひっこんでいないで、こっちへ出てきてひと口やれ」と....