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「解り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

解りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
、卓によりかかって神妙に渡瀬の説明に耳を傾けているらしくみえた。渡瀬はできるだけ解りやすくと、噛みくだくようにものをいっていたが符号《ふごう》や数字が眼の前に数....
弓町より」より 著者:石川啄木
相違だからしかたがない」とは人のよくいうところであるが、それは「いったとてお前に解りそうにないからもういわぬ」という意味でないかぎり、卑劣極まったいい方といわね....
婦系図」より 著者:泉鏡花
どうだ、色男が糶出したように見えるか。」 とずッと胸を張って見せる。 「私には解りません、姉さんにお見せなさいまし、今に帰りますから、」 「そう目前が利かない....
薬草取」より 著者:泉鏡花
うな障礙に出遇って、今にも娘が血に染まって、私は取って殺さりょうと、幾度思ったか解りませんが、黄昏と思う時、その美女ヶ原というのでしょう。凡八|町四方ばかりの間....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
んでではありますが、家と云えば、この畳を敷いた――八幡不知。 第一要害がまるで解りません。真中へ立ってあっちこっち瞻しただけで、今入って来た出口さえ分らなくな....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
どな黒い字を、爪紅の先にお拾い下され、その清らかな目にお読みなさって……その……解りました時の嬉しさ。 御心の優しさ、御教えの尊さ、お智慧の見事さ、お姿の※た....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
。……」 お嬢さんの唇の綻びた微笑に、つい笑って、 「何の事ですか、私などには解りませんの、お嬢様は。」 「存じません。」 「あれ御承知らしくていらしって……....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
思入った形で、 「折入って旦那様に聞いてやって頂きたいので、委しく申上げませんと解りません、お可煩くなりましたら、面倒だとおっしゃって下さりまし、直ぐとお茶にい....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
姉上は内に入りたまい、 「まことに失礼いたしました。私もそそっかしい、考えたって解りますのにねえ。小母さん、悪く思召さないで下さいまし、ほんとにどうしよう私は。....
黒百合」より 著者:泉鏡花
とも出来ませんし、それに、あの、こないだ総曲輪でお転びなすった時、どうも御様子が解りません、お湯にお入りなさいましたとは受取り難うございますもの、往来ですから黙....
初雪」より 著者:秋田滋
です。これじゃ、あたし凍っちまいますわ。あなたは始終出あるいてらっしゃるから、お解りにならないでしょうけど、このままじゃ、あたしの体は凍っちまいますわ」 良人....
誓之巻」より 著者:泉鏡花
きっと独でお上んなさるようにして見せよう。そうすりゃ素人目にも快くおなんなすった解りが早くッて、結句|張合があると思ったんですが、もうお医者様へいらっしゃること....
山吹」より 著者:泉鏡花
怨めしいも、口惜いも、ただ謹でいましたが、一年二年と経ちますうちに、よくその心が解りました。――夫をはじめ、――私の身につきました、……実家で預ります財産に、目....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ただ一つなんだからね、(拳銃はまだかね、)と札口で聞いたが、(え、)と札売の娘は解りかねる。(南京の出刃打は、)とうっかり言って、(お目当はこれからですよ。)に....
活人形」より 著者:泉鏡花
ところが不思議でごすて。ちゃんと門札も出ておりますが何者が住んでいるのか、それが解りません。「ふふむ、余り人が出入をしないのか。「時々、あの辺で今まで見た事の無....