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解式
「解式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
解式の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
な修理を間違えたりした揚句、われわれが空中に飛び上った途端に『|空の虱』の空中分
解式が始まったりするんじゃ厭だぜ。はッはッはッ」 「なアに、こっちの方は大丈夫さ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
貴方は、歪んだ空想のために、常軌を逸しとるのです」
「ところがレヴェズさん、その
解式と云うのは、貴方が再三|打衝って御存じのはずですがね。|そこにあるは薔薇なり....
「闘争」より 著者:小酒井不木
のだ。 「そこで僕はあらためて二つの品を検査しはじめたのだ。たとえば投書の文句が
解式となって、遺書の方から何かの文句が出て来るのではあるまいかというようなことも....
「木魂」より 著者:夢野久作
不可抗的な運命を彼自身に編み出させて行った不可思議な或る力の作用を今一度、数学の
解式のようにアリアリと展開し初めたのであった。 それは大寒中には珍らしく暖かい....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
いは誤った考えを前提としてそして恐ろしくめんどうな高等数学の数式を取り扱い、その
解式が得られると、その数式の神秘な力によって、瓦礫の前提から宝玉の結果が生まれる....
「物理学圏外の物理的現象」より 著者:寺田寅彦
るであろうということは、かつて妹沢博士も私に指摘されたことであるが、これは当面の
解式を得るまでもなく予想し得られたことである。これから想像すると、おそらくその他....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
、そこで始めて一つの具体的な問題が設立され、設立されると同時に少なくも理論上には
解式は決定されるのであって、学者はただ数学という器械の取っ手をぐるりと回すだけの....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
又その人は、一切の宗教宗派的のドグマの捕虜であってはならぬ。これと同様に、一知半
解式の知識の所有者であってもならぬ。それ等は自分の無知無学に気づかぬから、手がつ....
「「二銭銅貨」を読む」より 著者:小酒井不木
ス」の中に入れている暗号は極めて平凡なものである。ル・キューの「暗号6」ではその
解式を示さず、また同じ作者の「|不吉な十三」の一篇中の暗号も驚くに足らない。自分....
「紅色ダイヤ」より 著者:小酒井不木
た。 「俊夫! 犯人は分かったかい?」 「まだです」 「暗号は?」 「たったいま
解式が分かりました」 「たった今?」 「叔父さんから電話がかかったので分かりまし....