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「解読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

解読の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
なく、こんな具合に解けて行くのですよ」 法水は、始めて莨を取り出し、悠々暗号の解読を始めた。 「大体、モルランド足というのが八本趾で、普通より三本多いのですか....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いるのだよ。ところで支倉君、君は、リシュリュウ機密閣の内容を知っているかね。暗号解読家のフランソア・ヴィエトやロッシニョールは? 錬金魔法師兼暗殺者のオッチリー....
怪星ガン」より 著者:海野十三
書斎にはいった。 伯父の帆村荘六は、寝衣のうえにガウンをひっかけたままで、暗号解読器をしきりにまわして目を光らせていた。このようすから察すると、伯父は夜中にと....
地獄の使者」より 著者:海野十三
た針金のような鉛筆の跡が走りまわっていた。それは帆村独特の略記号であった。それが解読できるのは、帆村自身の外には、彼の助手の八雲|千鳥《ちどり》だけだった。 ....
地球要塞」より 著者:海野十三
、私は万事を察した。 「おい、オルガ姫。あれは、色彩信号《しきさいしんごう》だ。解読してくれ。ほら、例の暗号帳の第三十九頁に出ているあれだ」 私は、俄《にわ》....
獏鸚」より 著者:海野十三
そういう信念のもとに、帆村は世間のニュースを耳に留めようともせず、只管にこの暗号解読に熱中した。――その間、江東のアイス王の金庫はいくたびとなく専門家の手で、ダ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
だ。で川上機関大尉は生きているぞ。しかもこの記号の意味は、すこぶる重大だ。それを解読してみると、『八日夜、試運転ヲスル』となる。飛行島はいよいよ仮面をはいで、大....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
のでないという一つの要点だ。 文献学としてのフィロロギーは古典特に古典的文書の解読を最初の課題としている。併し事実之は、一方に於ては古典的な造形芸術其他の観照....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
藐院自らの作になるものであるか。 伊太夫は、そういう心持で特にこの掛物の文字の解読にとりかかってみると、 置くは露 誰を食はうと鳴く烏 と二行に認《した....
アンゴウ」より 著者:坂口安吾
承った秘密の爪の跡が劫火にも焼かれず、盗人の手をくゞり、遂にかくして秘密の唯一の解読者の手に帰せざるを得なかったとは! その一冊の本に、魔性めく執拗な意志がこも....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
。 ああ、そうでした。これと似た刺戟をお望みの方は、あの有名なるアメリカの暗号解読者ヤードリ少佐著の『ザ・ブラック・チェンバー』を繙かれんことをお薦めします。....
暗号数字」より 著者:海野十三
で、 「これは秘密ですから、どうかお間違いのないように。ところで問題は、その暗号解読の鍵なんです。それがどうも分らない」首をひねり、「送ってくる暗号文は六|桁の....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
信号を解するのがむつかしい。その困難は仲々以て古物学者が太古のモアブ人の石碑文を解読する様な比では無かった。 漸く解釈が出来て見ると、分かった。火星の人種は地....
流刑地で」より 著者:カフカフランツ
どく精巧なものですが」と、旅行者は相手の言葉を避けるようにいった。「でも、私には解読できません」 「できますよ」と、将校はいうと、笑って紙入れをまたポケットにし....
空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
れ自体には、何の興味もない。僕達の三機は無電で連絡をとりながら飛ぶ。暗号(?)の解読も三人が無電を通じて行う。記載された飛行場が解ると同所まで飛ぶ。これは、どこ....