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「解題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

解題の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
僕は実際そうであった。 いつしか月も経って、忘れもせぬ六月二十二日、僕が算術の解題に苦んで考えて居ると、小使が斎藤さんおうちから電報です、と云って机の端へ置い....
さようなら」より 著者:田中英光
れを井伏さんが、「サヨナラダケガ人生ダ」と訳し、太宰さんが絶筆、「グッドバイ」の解題に、この原句と訳を引用し、(誠に人間、相見る束の間の喜びは短かく、薄く、別離....
読書法」より 著者:戸坂潤
録として「社会経済構成より見た世界対照年表」と「重要事件の年表」と更に「参考書の解題」とがあり、各章の終りには各節毎の参考文献と若干の注解とを含む「補注篇」がつ....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
今少し重く評価して可なるものであろうと思う。そして頃日国書刊行会が『訪古志』を『解題叢書』中に収めて縮刷し、その伝を弘むるに至ったのを喜ぶのである。 抽斎の医....
岡本一平著並画『探訪画趣』序」より 著者:夏目漱石
ですぐ筆を執《と》ります。あなたは左右《そう》でないようです。あなたの画には必ず解題が付いています。そうして其解題の文章が大変器用で面白く書けています。あるもの....
両輪」より 著者:宮本百合子
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小林多喜二の今日における意義」より 著者:宮本百合子
がら新しい意義でそれぞれの心と行動の上にうけとる思いがある。直接編輯にあたって、解題を書いている手塚英孝は、小林多喜二がプロレタリア文学の領域に活動した時期、最....
科学論」より 著者:戸坂潤
見解が、如何に理由のないものであるかは、リャザーノフがエンゲルス『自然弁証法』の解題で証明している)。――エンゲルスは「自然の弁証法」の他に「弁証法と自然科学」....
辞書」より 著者:折口信夫
ものの歴史もかなり古いと思われる。山田孝雄氏がその系統を調べておられ、古典全集の解題のなかに、その研究が発表されている。そういうふうに、平安朝時代からすでに、漢....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
がらも大略の輪郭(外交上の意味の点から)見えて居りました。 柳田泉の『世界名著解題』どの位お役に立ち得るかしりませんが送ります。(只今注文中) 十二月一日か....
吊籠と月光と」より 著者:牧野信一
えばこの頃でも、おそらく生活には要がないにもかかわらずややともすると幾何や代数の解題を試みるのであるが、極《ご》く稀《まれ》に自力で問題が解ける場合に出遇《であ....
小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
附加して考えなければならないと思います。これがまず今晩のお話の緒言であり、同時に解題となるわけであります。 それでこれから以下、以上の思想をもとにして、現在の....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
蓉塘翁がかつてこの人物を咏題として作った七律二十四篇は、あたかも『八犬伝』の人物解題となっておる。抄して以て名篇を結ぶのシノプシスとする。 雨窓|無聊、たまたま....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
られた。これは楠氏関係の古今の刊本、文集、絵画などを総覧的に編集した奇特な“図書解題”で私も未見な稀覯本であった。なんの果報か、どうもよく何かと寄与ばかりうけて....