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言う
「言う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
言うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
時勢ですね。はるばる露西亜《ロシア》のグランド・オペラが日本の東京へやって来ると
言うのは。」
「それはボルシェヴィッキはカゲキ派ですから。」
この問答のあった....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
も、当節《とうせつ》の歌よみや宗匠くらいにはいくつもりだがね。」
しかし、こう
言うとともに、彼は急に自分の子供らしい自尊心が恥ずかしく感ぜられた。自分はさっき....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
の欲のないのも感心だから、ほかにはまたとないような不思議な犬をくれてやろう。こう
言う己《おれ》は、葛城山《かつらぎやま》の足一《あしひと》つの神だ。」と言って、....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ゃべりつづけた。もっとも身ぶりはしなかったわけではない。彼はたとえば「驚いた」と
言う時には急に顔をのけぞらせたりした。……
僕はこういう彼の話をかなり正確に写....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
作家に彼の言葉を話した。するとこの作家は笑いながら、無造作《むぞうさ》に僕にこう
言うのだった。――「世界一ならば何《なん》でも好《い》い。」!)
「『虞美人草《....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
かりません。ただこの話を聞いた時にちょうど小説か何か読んだような心もちになったと
言うだけのことです。どうかそのつもりで読んで下さい。
何《なん》でも明治三十年....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
皺《しわ》をよせて、気むずかしいユダヤの老爺《ろうや》のように、ぶつぶつ口小言を
言う水の色が、いかにも落ついた、人なつかしい、手ざわりのいい感じを持っている。そ....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
《わずら》い出した。咳《せき》が出る、食欲《しょくよく》が進まない、熱が高まると
言う始末《しまつ》である、しのは力の及ぶ限り、医者にも見せたり、買い薬もしたり、....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
この話の主人公は忍野半三郎《おしのはんざぶろう》と
言う男である。生憎《あいにく》大した男ではない。北京《ペキン》の三菱《みつびし》....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
の強い宿の湯帷子《ゆかた》の袖に近眼鏡《きんがんきょう》の玉を拭っていた。仕事と
言うのは僕等の雑誌へ毎月何か書かなければならぬ、その創作のことを指《さ》すのだっ....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
ずになった。それを一つ見て貰いたいんだが、――」 日本人は一句一句、力を入れて
言うのです。 「私の主人は香港の日本領事だ。御嬢さんの名は妙子さんとおっしゃる。....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
余は父よりは伯父に愛せられて、幼きより手習学問のこと、皆な伯父の世話なりし。自ら
言うは異な事なれど、予は物覚えよく、一を聞て二三は知るほどなりしゆえ、伯父はなお....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
由を明言した。ファラデーは先生のデビーにはどこまでも忠実であったが、しかし不正を
言うことは出来ない人であった。 ファラデーはデビーの実験を助ける外に、デビーの....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
で、その中心にとどくようなものだ。そして、婦人がその武士のこころにしたがうことは
言うまでもないことだ。ところが、イカバッドの切りひらいてゆかねばならぬ路は、田舎....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
伊作の声がきこえて来ました。 「面白いものが落ってるよ。」 と多助は、笑いながら
言うと、太郎右衛門も大きな口を開いて笑いました。 「伊作の拾うんだもの、碌なもの....