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言やる
「言やる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
言やるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
藻は返事もしなかった。千枝松はまたひと足進み寄って言った。 「玉藻の前と今ではお
言やるそうな。幼な馴染みの千枝松をよもや忘れはせられまいが……」 「久しゅう逢い....
「蒲団」より 著者:田山花袋
来ぬじゃ。独立することも出来ぬ修業中の身で、二人一緒にこの世の中に立って行こうと
言やるは、どうも不信用じゃ。だから私は今三四年はお互に勉強するが好いじゃと思う。....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、その場に膝を突いた。
「なるほど、飛道具にあらがうすべはない。持ちあわさぬ。お
言やるとおりにするほかはありますまい」
闇の瞳
一
闇太郎、例の堅気《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 「伊勢の国でございます」 「伊勢の国はどこ」 「古市でございます」 「古市と
言やるは、あの大神宮のおありなさるところ?」 「左様でございます、大神宮様のお膝....
「四十八人目」より 著者:森田草平
ているのが女の身では心細うてなりませぬ」と、男の膝に縋ってかき口説いた。 「そう
言やるのももっともじゃが、わしも今では他人の家に厄介になってる身……」 「では、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
じっと見すえる眼はさすが口惜しそうなものをキラとこぼしかけていた。 「……何をお
言やる。あなたが腹を切ッたからとて、それで、すむほどなことと思うているのですか。....