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言問橋
「言問橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
言問橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ロマネスク」より 著者:太宰治
ざいます。あしたあたり死ぬかも知れません。 そのとしの秋、三郎はひとを殺した。
言問橋《ことといばし》から遊び仲間を隅田川へ突き落したのである。直接の理由はなか....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
、浅草《あさくさ》の装飾燈《そうしょくとう》が赤く輝《かがや》いています。時折、
言問橋《ことといばし》を自動車のヘッドライトが明滅《めいめつ》して、行き過ぎます....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。今度は完全に焼けてしまった。痔の神様ももちろんなし。 ◯浅草の田中さん、早期に
言問橋を渡って左折し(牛の御前と反対方向)そこで助かった。但しその一廓を残し、ぐ....
「溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
三 或る不良少年の話 三月の末近い頃のことだ。俺は向島の牛天神の方から、
言問橋をぬけて浅草の六区へ急いだ。もう夜の九時頃だった。そして活動がはねるまでに....
「独房」より 著者:小林多喜二
を守らざるものは入浴の順番取りかえることあるべし 警察の留置場にいたときよく、
言問橋の袂に住んでいる「青空一家」や三河島のバタヤ(屑買い)が引張られてきた。そ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
々、聞こえるものは折柄の上潮がヒタヒタと岸を打つ音ばかり。
あたかもこのころ、
言問橋の方から疾駆して来た一台の自動車、囲地の一町ほど手前でピタリと停る。その内....
「水のながれ」より 著者:永井荷風
震災後|河岸通《かしどおり》の人家が一帯に取払われて今見るような公園になってから
言問橋《ことといばし》が架《か》けられて、これは今戸へ通う渡しと共に廃止された。....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
々入口の看板を見尽して公園のはずれから千束町《せんぞくまち》へ出たので。右の方は
言問橋《ことといばし》左の方は入谷町《いりやまち》、いずれの方へ行こうかと思案し....