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「言振〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

言振の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
ひもの》と、とろろ昆布《こんぶ》の味噌汁《みそしる》とで膳《ぜん》を出した、物の言振《いいぶり》取成《とりなし》なんど、いかにも、上人《しょうにん》とは別懇《べ....
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
体的発表としての「いき」の自然形式は、聴覚としてはまず言葉づかい、すなわちものの言振《いいぶ》りに表われる。「男へ対しそのものいひは、あまえずして色気あり」とか....
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
ます」 「何だね、その不思議な願と言うのは?」と近藤は例の圧《お》しつけるような言振《いいぶり》で問うた。 「一口には言えない」 「まさか狼《おおかみ》の丸焼で....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
十人ばかりの屠手が居た。その中でも重立った頭は年の頃五十あまり、万事に老練な物の言振りをする男で、肥った頬に愛嬌を見せながら、肉屋の亭主に新年の挨拶などをした。....
並木」より 著者:島崎藤村
す」 布施は髪を見事に分けていた。男らしいうちにも愛嬌《あいきょう》のある物の言振《いいぶり》で、「私は中学校に居る時代から原先生のものを愛読しました」 「こ....
かのように」より 著者:森鴎外
も少し附いている。しかし待ち構えていた奥さんが気を附けて様子を見ると、どうも物の言振《いいぶり》が面白くないように思われた。それは大学を卒業した頃から、西洋へ立....