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言渡し
「言渡し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
言渡しの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
に実の罪人の捕まりし事なれば倉子の所天藻西太郎は此翌朝放免せられたり、判事は放免
言渡しのとき、彼れが我身に覚えも無き事を易々と白状して殆ど裁判を誤らしめんとする....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
企てようとした事につき訊問されたのだった。 「私は窃盗罪で区裁判所で三年六ヵ月の
言渡しを受け当裁判所へ控訴いたしました」 丹下はおず/\と述べた。 「そして東....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
書院の正面には家老寺嶋兵庫、お留守居渡邊織江其の外お目附列座で新規お抱えのことを
言渡し、拾俵五人扶持を下し置かるゝ旨のお書付を渡されました。其のお書付には高拾俵....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
る。)タロロの通訳で彼等に小言《こごと》を言った。一番怠けた男の給料を半減する旨
言渡した。其の男は大人しく頷《うなず》いて、てれた笑い方をした。初めて此処《ここ....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
の昼ごろの日光に照し出されたほこりっぽい公判廷の光景がよみがえって来た。 判決
言渡しが予定されていたその日、午前十時頃から東京は小型機の編隊におどかされた。定....
「躯」より 著者:徳田秋声
た。五度も行って縋った。○○師団長も終に怒った。軍隊の命令は、総て、天皇陛下のお
言渡しと心得ろと然う言って叱って返した。秋山さんも、何うも為方がねえ。 尤も奥....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
そのままにもなりませんから、道庵をつかまえて来て、ウンと叱り飛ばし、手錠三十日の
言渡しをして町内預けです。 それで道庵は、手錠をはめられて自分の屋敷へ帰っては....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
引廻し捨札を見れば、斯う/\云々、よしや目指す敵は討ち得ずとも、我に代って死罪の
言渡しを受けたる友之助を助けずば、武士の一分相立ち申さず、お上へ対し恐多い事とは....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
供したので起訴され、一審の水戸地裁下妻支部でも犯行を認めたのでいずれも無期懲役の
言渡しをうけ東京高裁に控訴、二審では最初から否認したが認められず、さらに最高裁に....
「かもじの美術家」より 著者:神西清
置きに連れて行く手筈にちがいありません。そのお仕置きというのがまた、いっそ死刑の
言渡しを受けた方が百層倍もましなほどのむごいものでした。吊し責めから引っ張り責め....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
! そこで「これより後蛮夷の礼を失するものあらば、之を奏聞すること勿れ」と侍臣に
言渡したほどであった。 ところが聖徳太子様の御見解はそれとは反対で、成程最初こ....
「「プラーゲ旋風」の話」より 著者:山下博章
し、著作権につき登録がしてないから、侵害(偽作)につき告訴しても駄目だとの判決を
言渡した。判事は裁判に関しては何人からも制肘されることなく、不羈独立の地位を有し....
「彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
も乱さず、不相変《あいかわらず》、しずかな表情をもって黙ってきいて居たのでした。
言渡しの日は来ました。 あなた方も御承知の通り、この
言渡しは死刑でした。裁判長....