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言葉付き
「言葉付き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
言葉付きの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
見えぬ。その他、朝湯に行くらしい男のスタイルを見ると、頭の恰好、着物の着こなし、
言葉付き、黒もじのくわえぶりに到るまで、非常に平凡化しているのは事実である。 ....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
これでも江戸ッ子のつもりだがね」 「東京はドチラ様で入らっしゃいますか」 少々
言葉付きが変態である。江戸前の発音とアクセントには相違ないが、語呂が男とも女とも....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
そのまま鼻眼鏡ごしに呉一郎の両眼を穴のあく程深く覗き込みつつ、厳格なハッキリした
言葉付きで、一句一句、相手の耳に押し込むように問うた。
「……フーム……ナルホド....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
の張りのある眼と、女にしては強過ぎる程きりりと締まった口元とであった。しかしその
言葉付きと眼の光りは、如何にも日本婦人らしい清しさをあらわしていて、混血児らしい....
「支那米の袋」より 著者:夢野久作
担いだというけんど、おらあ二遍しけあ階子段を昇らねえんだがなあ……」 その声と
言葉付きを聞いた時に、妾は又、髪の毛が一本一本馳け出したように思ったわ。歯の根が....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
じみた事を云い出す性質の人間では絶対になかった。長いこと大連に住んでいるお蔭で、
言葉付きこそ少々|生温くなっているけれども、生れは生っ粋の江戸ッ子で、親ゆずりの....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
った。秦はへんに伊達好みな服で、不愛想に取り澄しているし、相手は服装から物腰から
言葉付きまで、社交馴れた紳士らしい趣きがあり、顔には微笑を絶やさないのだ。 秦....
「紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
も、駕籠先を止めましてござりますが、いかが取り計らい致しましょうや?」 恭しい
言葉付きで駕籠の中の主へこう指図を仰いだが、しばらくは何んの返辞もない。と、急に....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
変り方だ」「ふうん、こいつは驚いたな」甚三は内心ギョッとしながら、ことさら皮肉な
言葉付きで、「お前はこれまで追分は愚か、鼻唄一つ唄えなかった筈だに、よくまあおい....