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「言葉遣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

言葉遣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
寡婦」より 著者:秋田滋
の男も女もよく識っております。その娘は金色の頭髪をもった、顔の蒼白い、淑やかな、言葉遣いのゆッたりとした、静かな声をして口を利く娘で、眼つきと云ったら、それはそ....
片信」より 著者:有島武郎
ほど明白な簡単な宣言はないのだ。本当をいうと、僕がもう少し謙遜《けんそん》らしい言葉遣いであの宣言をしたならば、そしてことさら宣言などいうたいそうな表現を用いな....
仇討三態」より 著者:菊池寛
感嘆は絶頂に達した。 「家人なども、定めし出合いましたろうな」 中間頭の左平の言葉遣いまでが、すっかり改まっていた。中間たちは、嘉平次が斬りかかる中間小者など....
大島が出来る話」より 著者:菊池寛
した。 「刹那《せつな》即《すなわ》ちモーメントの出来事を……」と、云ったような言葉遣いが、譲吉の僧侶に対する反感を、一層強めた。殊にその坊主が、 「米国のロッ....
貞操問答」より 著者:菊池寛
だから、ついお目にかかりたくて、お呼びしたのよ。ご迷惑じゃなかった?」と、夫人は言葉遣いもやや砕けて、しかもそれだけ親しみを見せて、こぼれるような愛嬌だった。 ....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
しないという、妙な不文律ができていることです。その証拠に、もし誰かが、あるひとの言葉遣いのなかに、一種の「卑屈な」調子を指摘しようとすれば、これはまことに容易で....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
も少くないが、社交上決してそれを区別したという事実はない。人或いはいわゆるエタの言葉遣いや発音が、多少近隣部落の人々と違っていたというの事実を以て、その異民族た....
伝不習乎」より 著者:北大路魯山人
理人に対していったことが、そっくりそのままに当てはめられる。その風采といい、その言葉遣いといい、誠に恐縮せざるを得ないものがある。そこでその花に対する彼女等の賞....
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
、一語を普通よりもやや長く引いて発音し、しかる後、急に抑揚を附けて言い切ることは言葉遣《ことばづかい》としての「いき」の基礎をなしている。この際、長く引いて発音....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
た覚えがないから考えつく訳がないです」 流石に支倉も対手が署長であるだけ、幾分言葉遣いも丁寧である。 「隠した覚えがないと云っても、そりゃいかんよ。君があの女....
言語体の文章と浮雲」より 著者:幸田露伴
ます。もっとも某先生の助力があったという事も聞いて居ますが、西洋臭いものの割には言葉遣などもよくこなれていて、而して従来のやり方とは全然違った手振足取を示した事....
五重塔」より 著者:幸田露伴
下されますな、わざわざお見舞い下されては実に恐れ入りまする、と如才なく口はきけど言葉遣いのあらたまりて、自然とどこかに稜角あるは問わずと知れし胸の中、もしや源太....
桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
ったのである。ミコや占いという品格ある客商売もやってるそうだがそのときはどの種の言葉遣いを用いるのかと、野村はそぞろ興を催したほどであった。 野村は娘に横溢し....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
た最も邪悪な人間どもの間で過して来た者に相違ない。そして彼がこういう話をする時の言葉遣いは、彼の語った罪悪とほとんど同じくらいに、樸訥な私たちの田舎の人々をぞっ....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
公何だね、言葉の様子では江戸|御出生の様子だね」 男「へい旦那も江戸児のようなお言葉遣いでげすね」 武士「久しく山国へ来て居て田舎者に成りました」 男「今の娘を....