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「計数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

計数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
て、やや冷静に立ち帰って考えてみると、これはむしろなんでもない事のようである、統計数学上の込み入った理論を持ち出すほどでなくとも、簡単なプロバビリティの考えから....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
れは放射能《ほうしゃのう》物質から出る放射線を捕えて、その放射線の強さを検出する計数管《けいすうかん》の装置であった。 (無電装置と放射線計数管と――妙なのが靴....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
つらと考えはじめました。 その時に駒井の頭の中にも、お松という女の子のことが、計数と考慮の中に入って来ました。植民の将来の母として、あのお松のような子がぜひ欲....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
誘惑したりすることができるものですか。我々の頭よりは幾倍の優れた頭を持ち、我々の計数よりはずっと優れた計数でなさるんですもの、我々がお嬢様をかついだり、おだてた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が石炭を焚《た》いた場合、どのくらい走り、帆をあげてからどの程度走るというような計数ばかり考えさせられていましたが、今晩は船というものが、大きな人格として、脈を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
するというには、どことなく物足りないことがあるけれど、駒井の知識の実際に根ざし、計数を基として、ねちねちと語り出されるときには、絶対無条件で敬服、聴従するのが例....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
されているようだ。けれども、その実質となると、たかが五から四を引くだけの、単純な計数問題に過ぎないのだよ」 法水は真剣な態度で聴いていたが、 「勿論犯人は寺内....
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
どころに簡単な言葉が日づけに書きこんであって、大抵はほんの一語に過ぎなかった。総計数百の記入の中で「二倍」というのがたぶん六回ほどあったろう。また、そのリストの....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
られなかった。今年は常に本マグロがある。田舎がマグロを食う年らしい。私もガイガー計数管を信用して大いに食っているのである。伊香保では一晩だけだったが、すてきなト....
地方文化運動報告」より 著者:中井正一
体の三二%を占めており、それが動員から帰って間もない状態であるのを反映して無職の計数が一位を占めている。 無職 二六 % 大学在学 二・五 会社員 一....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
八年は薨去後一千二百五十年。それに宝算を加えて、まあ、ざっと一千三百余年になる。計数のことは不得手だが、そんなところだろうな。妙なことをいうようだが、おれの回想....
南国太平記」より 著者:直木三十五
町、六十文。箱根路へかかると、流石に高くなって、小田原から、箱根町へが四里という計数で、七百文であった。 「駕屋、急ぎだぞ」 五人の侍風の者と、商人風の者とが....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
当夕は藤井氏の案内にてモルラ夫人を訪問し、その所蔵の日本古画、古器物を一覧す。総計数千点あるべく、いずれもすこぶる珍奇なり。 十二日、晴れ。午後六時、公使館を....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
が彼らをしてこれをなさしめたりという以外に、彼らに対する同情なき検挙の手が、その計数を増加せしめたるもの、また少きにあらざることかと存じられ候う。 観じてここ....
日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
今は勅任教授待遇の講師の身である。初等数学や実用数学の価値を評価すること高く、統計数学に於ける国際的な学者であるが、最近の仕事は、特に数学史である。数学の階級性....