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訓む
「訓む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
訓むの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
「がん」と言う訓み方なども、平明主義と共に、俳句式の修辞である。(又思う、かりと
訓むと、一味の哀愁が漂うような処のあるのを、気にしたのかも知れない。)何にしても....
「水の女」より 著者:折口信夫
」答へ白さく、「御母を取り、大|湯坐・若|湯坐定め(御母を取り……湯坐に定めてと
訓む方が正しいであろう。また、取御母を養護御母のように訓んで、……に――としての....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
摘まんとしめの野の云々』の、『国栖等』の三字の如きも、仙覚点の通り『クニスラ』と
訓むべきもので、『クスドモ』と
訓むのは、古意でないかもしれない。飯田武郷翁は日本....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
て、やはり家ッ子にほかならぬもので、国造、伴造をクニノミヤツコ、トモノミヤツコと
訓むのは、「国の御奴」、「伴の御奴」の義でなければならぬ。そして「家人」とは、ヤ....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
」という一階級の存在が認められていたことは明白である。 「間人」と書いてマヒトと
訓む。これは全くその文字通りの意義であって、中間に位する人というに外ならぬ。朝鮮....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
。されば狼を恐れて大神とするも然るべきことにて、熊野は神野の義、神稲をくましねと
訓むたぐいを思うに、熊をくまと
訓むはあるいは神の義なるや知るべからず。(或曰、く....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
むべきか」という一訓を案じ、万葉集燈でコギイデナと定めるに至った。「乞」をイデと
訓む例は、「乞我君」、「乞我駒」などで、元来さあさあと促がす詞であるのだが「出で....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
「為宇」がこういう意義であることは、おのずからわかるはずである。「宇をつくる」と
訓むべきこの「為宇」を、いつのころからか「宇となす」と訓み「宇」を譬喩の語として....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
かんさんさいずえ》』にも椿を倭字(日本字)だと書いてある。ゆえにこの椿はツバキと
訓むよりほかにいいようはない。そしてこれはもとより字音はないはずだが、強いてこれ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
といわれしも怪しきにあらず、わが琉球語には乾くをカワラクという、瓦器をカワラケと
訓むもカワラク器の意か、人の不毛を乾燥せる土地に譬《たと》え得る故、カワラケは乾....
「細木香以」より 著者:森鴎外
以の履歴は主に資料を仮名垣魯文の「再来紀文廓花街」に仰いだ。今紀文|曲輪の花道と
訓むのだそうである。鈴木春浦さんが小説の種にもと云って貸してくれた本を、遺忘のた....
「空車」より 著者:森鴎外
られる。この感じはわたくしの意中の車と合致しがたい。そこでわたくしはむなぐるまと
訓むことにした。わたくしは着意してこの古言の帯びている時と所との色をうばって、新....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かしら」
「でも、文字で書くと、眠という字は書きません、合い歓ぶと書いて、合歓と
訓むんですの」
「どうしてだろ?」
「どうしてでしょうね。きっと誰かが拵えた当字....