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訓言
「訓言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
訓言の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
、もしくば地拍子天狗の諸氏にとっては共に不愉快な記事かも知れぬが、翁の歿後、翁の
訓言が如何に強く響き残っていたかという例証としてここに掲げておく。 ....
「悟浄出世」より 著者:中島敦
えているものが、このような神の声でないことをも、また、感ぜずにはいられなかった。
訓言《おしえ》は薬のようなもので、※瘧《おこり》を病む者の前に※腫《はれもの》の....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
な愛情をいだいていた。ところが今、明らかに無知な馬鹿批評家が、かかる人にたいして
訓言を与え、秩序と規範との警告をなすのを見ると、彼は我れを忘れて憤った。
「秩序....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
だということだ」 そうだ、老人の言ったことはほんとうであった。貴い経験から出た
訓言(教訓)であった。でもその
訓言よりももっと力強い一つの考えしか、わたしはその....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
た。そこで、この奇妙な男が伯爵の言をいかほど理解したとしても、とにかく次の二つの
訓言だけは絶対に理解した。第一に「正直」という文字が万能であること、第二に彼自身....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
られたれば、今日より自由の身たるべし。今後は益※国家のために励《はげ》まれよとの
訓言あり。聞くや否や奇怪の感はふと妾の胸に浮び出でぬ。昨日までも今日までも、国賊....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
人が万人|直《す》ぐ行えるような心得を聞きたいね。誰にでも同じように実行の出来る
訓言があるならばその方を伺いたいね。エ、中川君。モー一層実際的の心得はないかね」....
「三国志」より 著者:吉川英治
」 「分かりましたか。阿備、そこへ気がつきましたか」 「ご打擲をうけて、幼少のご
訓言が、骨身からよび起されて参りました。――大事な剣を失いましたことは、ご先祖へ....