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記章
「記章〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
記章の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
のものは、他ならぬ己れの同僚たち、くちさがない連中の言い草ではないが、胸には年功
記章、腰には痔疾にすぎなかった。とはいえ、彼に対して何の注意もはらわれなかったと....
「武蔵野」より 著者:山田美妙
ち超えて心ざまも女々しゅうおじゃらぬから由ない物思いをばなさるまい。その時までの
記章にはおれが秘蔵のこの匕首(これにはおれの精神もこもるわ)匕首を残せば和女もこ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
あるか? あなたは司教である。換言すれば教会の主長で、金襴《きんらん》をまとい、
記章をつけ、年金を受け、ばく大な収入を有する人々の一人である。ディーニュの司教、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ゲー、アルレー、マレー、ポレー・ド・モルヴァン、皆そこにいた。鷲《わし》の大きな
記章をつけた近衛|擲弾兵《てきだんへい》の高い帽子が、一様に列を正し粛々としてお....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
なわち、パルミエリ師、宮廷教官、七人の法王庁分担大書記官のひとり、リベリア本院の
記章帯有のキャノン牧師、聖者代弁人すなわち聖者の請願師、これは列聖事務に関係ある....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
互いに相|見《まみ》えた。ブルターニュ公は兜《かぶと》の両角の間に獅子《しし》の
記章をつけ、ブールボン公は兜の目庇《まびさし》に大きな百合《ゆり》の
記章をつけて....
「あたらしい憲法のはなし」より 著者:文部省
いだすでしょう。國旗が國の代わりになって、國をあらわすからです。みなさんの学校の
記章を見れば、どこの学校の生徒かがわかるでしょう。
記章が学校の代わりになって、学....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
受ける表面を多くしたものである。 回々教と新月形 回教では新月形を
記章とする事あたかも基督教の十字架のごとくである。これは無論三日月に象ったものだ....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
見て、 「記号《しるし》はついていないな。」つづいて上着の裏を見ようとする。 「
記章《しるし》とはどう云う
記章です。」とわたくしは風呂敷包を下に置いて、上着と胴....