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「訪問者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

訪問者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千年後の世界」より 著者:海野十三
えをだした。それは非常な愕きのこえであった。彼の目がとらえた再生後はじめてのこの訪問者は、素裸であったからだった。それは文字どおりの素裸であった。しかもこの訪問....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
を乗りつけたりして、岳陰荘はただならぬ気色に包まれてしまった。それはまるで三人の訪問者が、静かな山の家へわざわざ騒ぎの種を持ちこんだようなものだ。 恰度美しい....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
て加え得たかどうか、彼には分らなかった。彼は昏倒《こんとう》した。 早朝の訪問者 その翌朝《よくあさ》のことであった。 三木健が、自分の家の玄関脇の勉....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
向平気な顔で、 「これは内緒ですが、貴女も探偵だからいいますが、僕のところでは、訪問者が入口のところに立ったとき、自動的に身長を測ることにしています。もちろん光....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
うが、いくら訊いても、やらんことはやらぬわい。これ、もう我慢が出来ぬぞ、この殺人訪問者め!」 大喝一声、金博士は相手の頤をぐわーンと一撃やっつけた。とたんにあ....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
く事の外御機嫌|斜めならず、両特使を引連れて、研究室へ導く。 「ここにあるのが、訪問者の身許透視器だ」 と、博士は壁に嵌めこんである複雑な弱電装置を指し「入口....
醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
人から娘の様に可愛がられているのでした。 さて朝になって、ゆうべ入って来た妙な訪問者はすぐ猫達に見つけられてしまいました。猫はごろごろ喉を鳴らし、牝鶏はクック....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
暗緑の勝ったアフタヌーン・ドレスの落着いた色地によくうつりあって、それが又二人の訪問者には甚らなく痛々しげに思われた。こんな時誰でもが交す様なあの変に物静かなお....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
しい微笑を含んでいる。そうして、死のあなたに横たわる暗い世界へ彼を招いた不思議の訪問者をとらえるかのように、彼はなお両手を突き出しているのである。 われわれは....
バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
今日も此の老船長のような男に三百七呎の上空まで伴れて行ってもらった。彼は此の塔の訪問者の案内役であり、エレベーターのコンダクターであり、正午と六時のチャイムのミ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
。音楽も好きではあったが、研究している間は少しも音を立てさせなかった。 時々、訪問者があるので困った。ある朝、若い人が来て、新研究をお話し致したいと、さも大発....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
弁えない駈出しの書生ッぽで、ドンナ名士でも突然訪問して面会出来るものと思い、また訪問者には面会するのが当然で、謝絶するナゾとは以ての外の無礼と考えていたから、何....
鉄の処女」より 著者:大倉燁子
四五時間も待たされる。帰りには必ず『どうも狭い横町に住む奴の気が知れんな』とか『訪問者泣せだよ』とか云い訳らしく愚痴をこぼす。少し変でしょう? どうもその家が怪....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
シュホフ筆写のベートーヴェンの「日記」)と、書簡選と、ベートーヴェンの友人および訪問者の回想や談話を集めた記録的な優秀な提要書は―― 〔Albert Leitz....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
私の訪うのを待っていて呉れる。この茸は全く人間味を離れて自然の純真な心持を伝え、訪問者をして何時の間にか仙人化してしまう。その仙人化されてゆくところに私は大なる....