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「訳出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

訳出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
さをつくづくと顧みた。ただここでは委細の比較は読者にお任せする。 私がこの集に訳出したのは「マザア・グウス」の童謡を主として、なお英米児童の間に行なわれている....
新生」より 著者:島崎藤村
の徐氏はわたしたちが想像も及ばないような苦心を積まれるものらしく、これを支那語に訳出するためにはかなりの年月を要せられたという。そのことは徐氏は手紙でわたしのも....
読書法」より 著者:戸坂潤
書いた本である。翻訳者は西宮藤朝氏で、氏はたしかブトルーの『自然法則の偶然性』を訳出していたと思う。この訳は全体の約半分を含むもので大正十五年に資文堂という出版....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
まえがき ここに訳出した『ルバイヤート』(四行詩)は、十九世紀のイギリス詩人フィツジェラルド E....
再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
それだけではなく、ヨーロッパに於けるキリスト教神学も亦、教学というカテゴリーに飜訳出来る本質を持っている。勿論日本には日本古来のものと考えられる教学も存する。神....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
現にマルセイユの監獄に繋がれている男なのだ。記者は次にその告白の全文を文字通りに訳出してみたいと思う―― 『自分がこの告白の公表を敢てするのは、決して単なる誇慢....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
ciale. Paris et Lausanne.〕 を、一九二六年版に拠って、訳出したものである。厳密に訳せば、書名は「純粋経済学要論――社会的富の理論」とせ....
剣侠」より 著者:国枝史郎
ての悪事の手證を、押えられたための情夫情婦、それゆえ本当の恋ではないと、こう云い訳出来ぬ以上は、そう主水に咎められても、どう弁解しようもなく、お妻は口籠ってしま....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
争に際しては多くが簇出しているし、また日露戦争中、二葉亭がガルシンの「四日間」を訳出している。「四日間」の戦争の悲惨を憎悪した内容が二葉亭の当時の態度を暗示して....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
だということを示す、最もふさわしい証拠になってくれている。象徴派の詩篇の、国語に訳出せられたものは、実に夥しい数である。だが凡、こんな風にわれわれの理会力を逆立....
秋草」より 著者:島崎藤村
くさかりの時を持たないものはないことを知った。おそらくどんな芸術家でも花の純粋を訳出することは不可能だと言って見せたロダンのような人もあるが、その言葉に籠る真実....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ります。この人だけは三蔵法師と称せられておった。 こういうふうにシナでたくさん訳出されまして日本に伝えたのでありますが、それを日本に伝えたのはまだ印刷しない前....
「はつ恋」解説」より 著者:神西清
生涯独身で押し通しました)が物語っているのですが、文芸作品の面から言うと、ここに訳出した短編『はつ恋』に、最もあざやかに現われていると言えます。これは一八六〇年....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
魂の伴侶であるとともに、そしてその故にまた彼の知性の研究対象であった。 ここに訳出した『ベートーヴェンの生涯』は、ロランがベートーヴェンについて発表した最初の....
範疇の発生学」より 著者:戸坂潤
的な解釈と呼ばれるに相応しい。二系統の範疇が歴史の完全な連鎖の環を通して直ちに翻訳出来ない時には、人々はこれに系統的な解釈を施して、現在の社会生活のために統一的....