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訳詩
「訳詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
訳詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
《イギリス》の詩人の詩集もあった。その中にあるアベラアルとエロイズの事蹟を歌った
訳詩の一節をもう一度開けて見た。
〔"Where's He'loise, t....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
たのである。読者もしこの拙訳と同時にまた一戸君の書に採録された英訳や同君の達意の
訳詩を参照されれば、より明らかに原詩の面影を髣髴させることを得られるであろうと思....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
たほうが、まだしもよい。 かつて私は、書簡もなければ日記もない、詩十篇ぐらいに
訳詩十篇ぐらいの、いい遺作集を愛読したことがある。富永太郎というひとのものである....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
んか勿体ないというのを、篁村がなだめてつづけさせていることも語られている。鴎外の
訳詩集『於母影』の出たのはこの年のことであった。 こういう社会の雰囲気や真実を....
「小さき家の生活」より 著者:宮本百合子
変化が我々の巣にほどこされた。 去年の十月、Aが、中央公論に、オムマ・ハヤムの
訳詩、並に伝を載せて、貰った金の一部で、三本の槇、一本の沈丁花、二本可なり大きい....
「川端柳」より 著者:豊島与志雄
流れをみてくらす 何為懊悩河上柳 空臨流水送光陰 ははあ、と私は思った。 「
訳詩ですか。」 「それがね。一寸面白い話があるんだ。私には君のその夢の話よりも、....
「短命長命」より 著者:黒島伝治
持で眺め直した。生前の春月を直接知っていたのではない。その詩や、ハイネ、ゲーテの
訳詩に感心したのでもない。が、その編纂した泰西名詩訳集は私の若い頃何べんも繰りか....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
展っているのを見て、驚いたことであろう。その人が原作に忠実な詩人であればある程、
訳詩がちっとも、もとの姿をうつしていないことに悲観したことが察せられる。それほど....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
すから、家から迎いの車が来ます。更けて寂しい道を車に揺られて、口の中で出来かけの
訳詩を呟きながら帰るのでした。雨の日なども行って、転んで著物を汚して、お姉え様の....