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訴状
「訴状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
訴状の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
えばただいまのちょうど八時です。その五つかっきりにご番所へ参りますると、さっそく
訴状箱をひっかきまわして、ひと渡りその日の
訴状を調べます。これは自分の買って出る....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、しきりと口をとがらしていましたが、しかし右門は静かに微笑したきりでした。そこの
訴状箱をかきまわしながら、指を切りとられたという訴えの、小石川台町と厩河岸の所番....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
どの人殺しがあって、お番所へ殺された身内の者から訴えが来ていねえはずはねえんだ。
訴状箱ひっくり返してみりゃ、どこの権右衛門だかすぐとわからあ」 「なるほど、それ....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
…。 茂兵衛 甚兵衛どん。わしゃな、百余カ村を駆けずり回って、お前さんの命乞いの
訴状に連署してもろうて、お上へ差し上げたんじゃがのう。とうとう、お前さんを、こな....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
袋を開けた。 中には父の日記の断片と思われるものや、二川重行から来た書状や、告
訴状の写し見たいなものや、報告書見たいなものが這入っていた。 野村は一通り眼を....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かし長い間には、陳もその交際が面倒になって来ました。そこで、ある道士にたのんで、
訴状をかいて上帝に捧げました。鬼の退去を出願したのです。 すると、その翌日、鬼....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
その顔をながめていた。 それから一旦引き退がって、市兵衛は若狭屋と一緒に正式の
訴状を出した。和泉屋からはかの書状をも添えて差し出した。若狭屋からはかの書状のほ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
というのがあるから、法文学というものもあってもよいことにさせてもらおう)原告の告
訴状からは、一昔前のトンデモ・ハップン女学生が今日に至り、芥川賞の女流流行作家と....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
至、殊ニ其方共ノ訴ヨリ、大勢無罪ノモノ迄入牢イタシ、御詮議ニ相成リ、其上無名ノ捨
訴状、捨文等|有之、右|認方全ク其方共ノ仕業ニ相聞エ、重科ノ者ニ付死罪|申付ベキ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
男子は慰藉料をもらえないという話 婚姻予約不履行による慰藉料損害賠償請求事件の
訴状 中央区京橋八丁堀、吉野広吉方でクリーニング業に従っていた原告、羽山留吉は....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
を奪取した猛者もいるようだ。私が二段になったときいて、初段の火野葦平は日本棋院へ
訴状を送り 「自分は安吾二段を白番で大破せしめた記録があるから三段をよこせ」 ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
「ゲダイ」となった。この「ゲダイ」というは馬喰町の郡代屋敷へ訴訟に上る地方人の告
訴状の代書もすれば相談|対手にもなる、走り使いもすれば下駄も洗う、逗留客の屋外囲....
「審判」より 著者:カフカフランツ
るわけではない、ということを忘れないでほしい。それゆえ、裁判所側の文書、ことに起
訴状は被告および弁護人にはうかがいえないものであり、したがって一般には、何をねら....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
月後である。ブリュッセルのチノコと称するポルトガル人から、権勢家バアリイに一通の
訴状が届いた。その申し分は、イギリスの安危に関し、きわめて重大なる秘密を、ブリュ....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
における清水坂及び奈良坂の坂の者たる非人法師等の闘争に関して、長吏法師の提出した
訴状を見てもその一斑が窺われる(「民族と歴史」四巻三号四号を見よ)。そしていわゆ....