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診療所
「診療所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
診療所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
不思議でならなかった。 夏子の夫は歯科医で、大阪の戎橋附近の小さなビルの一室を
診療所に借りて、毎日蘆屋から通っていた。夏子は歯科医などを莫迦にして嫁いだのだが....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
者を迎えるために、外へ飛びだした。丘田医師というのは、ゴールデン・バットの近くに
診療所を持っていた。それだから私は、さっき帆村と一緒に通った道をもう一度逆に帰っ....
「清貧の書」より 著者:林芙美子
》いせいか、濡れているように海の色などは青々と眼にしみた。 「その隣りが気合術|
診療所《しんりょうじょ》よ」 「ヘエ、どんな事をやるンかね」 「私一人でこの家を....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
が遊んでいる。貨車の引こみ線らしいものが表通りからも見えた。 工場クラブの横に
診療所があって、信吉といっしょに健康診断をうける男がほかに三十人ばかりある。 ....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
》」はその委員会に管理されている。ツェークーブは「学者の家」のほかに附属の病院、
診療所、「休みの家」、クラブなどをもっている。 モスクワ、レーニングラード、ロ....
「ソヴェト・ロシアの素顔」より 著者:宮本百合子
ことを目標にしている。農村の方の衛生準備はどうしても遅れていて、今度五ヵ年計画で
診療所を非常に殖やすということで、医者を地方に派遣する新しい規定とか、いろいろな....
「ソヴェト労働者の解放された生活」より 著者:宮本百合子
診察をうけ、入院出来るようにというのがソヴェト同盟の理想だ。 集団農場、工場は
診療所をもっている。傷害保険、養老保険は、手前の賃銀からサッ引かれることはない。....
「ソヴェト同盟の婦人と選挙」より 著者:宮本百合子
です。何故なら、勤労婦人の現実の生活を身軽に、幸福にする各区の無料病院、託児所、
診療所、母子健康相談所、共同食堂の経営などは、みんな市ソヴェトの保健部の仕事と関....
「明るい工場」より 著者:宮本百合子
の技術が向上するよう指導してゆく)衛生部(工場中の衛生全部に責任を負い、托児所、
診療所、食堂、水のみ所などの問題を片づけてゆく)その他重要な生産計画部、文化部な....
「ケーテ・コルヴィッツの画業」より 著者:宮本百合子
ルヴィッツというドクトルはつつましい生活をする勤労者のためにノルデンにあった月賦
診療所に働くことを、科学者としての使命と考えていた人で、真に労働者の医者であろう....
「今にわれらも」より 著者:宮本百合子
農村のために映画館を二万五千にふやしラジオは十倍にひろげられた。農村の学校、
診療所、産院等五ヵ年計画では大した予算で増設されている。 一度あの様子が見せた....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ヴィッツというのは兄さんの友達なのね。この人は医者です。ベルリンの労働地区の月賦
診療所をやっていて、そこでケーテは実に生々しい生活の姿、母と子との姿にもふれたわ....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
の事実はいくらも御身近くで御気付きになられる事と確信していますが、是非々々一度当
診療所へ来て下さって、実際をごらん下さい。お待ちいたしております。 こう書き送....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
武蔵新田と同じものだそうですよ」 返答はアッサリしていた。南雲さんは、武蔵新田
診療所長でもある。吉原の吉原病院と同じ性質の
診療所だ。 武蔵新田のパンパン街と....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
に付かない看板を出している貧民相手の小さな医者か。企業的な大規模の病院か。下町の
診療所か。施療院か。養生所《サニテリアム》か。 ガフ刑事が、顔を上げた。 「私....