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註釈
「註釈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
註釈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
のある微笑を浮かべながら、「やはり霊魂というものも物質的存在とみえますね」などと
註釈めいたことをつけ加えていました。僕も幽霊を信じないことはチャックとあまり変わ....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
人|※人《りょじん》百十七件と言うんだからね。」
彼は時々話の合い間にこう言う
註釈も加えたりした。僕も勿論僕自身に何の損害も受けない限り、決して土匪は嫌いでは....
「路上」より 著者:芥川竜之介
》えたままで、
「つまり君、春画《しゅんが》みたいなものなんだろう。」と、乱暴な
註釈を施《ほどこ》してしまった。
ところが藤沢は存外不快にも思わなかったと見え....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。辰伊勢の寮の床下にはおきんの死骸が埋まっていたんです」 半七老人はその以上に
註釈を加えてくれなかった。わたしが、この物語を「春の雪解」と題したのは単に半七老....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
フラという。それに就いて、わたしが曖昧の説明を試みるよりも、大槻博士の『言海』の
註釈をそのまま引用した方が、簡にして要を得ていると思う。言海の「る」の部に、こう....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
住職はなんの目的でお道に恐ろしい運命を予言したか、それに就いては半七も余り詳しい
註釈を加えるのを憚っているらしかったが、それから半年の後にその住職は女犯の罪で寺....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
て、それを、フィレンツェ大公国の市表章旗の一部が包んでいるのだろう。とにかく下の
註釈を読んで見給え」
――「クラウディオ・アクワヴィバ(耶蘇会会長)回想録」....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
のは、それくらいの気転が利かなきゃ駄目だと、梅野十伍は思っている。しかし一々こう
註釈が多くては物語が進行しない。今後は黙ってズンズン進行することに方針変更) ....
「男女関係について」より 著者:大杉栄
、勿論もっと詳細にかつもっと正確に発表されることと思う、したがって僕のこの紹介や
註釈は、君にとっては、余計な出しゃばりであるかも知れない。しかし、その出しゃばり....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
挙げているんだ」 意外な断定に、二人は思わずアッと叫んだが、法水は微笑みながら
註釈を加えた。 「その証拠には、尖鋭な武器で強打した場合だと、周囲に小片の骨折が....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
して来てみても充分に読み応えはあろうと思われる。それで以下、適宜抄訳意訳に簡単な
註釈も加え御紹介しておきたい。 まずフエル博士は、作者カーに代って次のように語....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
ある一節であろう。 椿岳の女道楽もまた畸行の一つに数うべきである。が、爰に一つ
註釈を加えねばならないのは元来江戸のいわゆる通人間には情事を風流とする伝襲があっ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
サンたるを免がれない。勿論二葉亭の文学や事業を批評したのではなく、いわば履歴書に
註釈加えたに過ぎないので、平板なる記実にもし幾分たりとも故人の人物を想到せしむる....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
の広大を説いて受持、読誦、解説を勧めている。一体この経は何を指しているのだろう。
註釈を読んでみればさすがに、一々もっともな理由があり、十如是の文によって支那の天....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ません。 太子さまは、万機を摂政せらるるお忙しき中に、経を講ぜられ、また、その
註釈を作られましたが、その経は、法華経、勝鬘経、維摩経の三つでありまして、大乗経....