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証し
「証し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
証しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
ずたかく積んであった。前の晩、これを買う時に小野君が、口をきわめて、その効用を保
証した亀《かめ》の子だわしもある。味噌漉《みそこし》の代理が勤まるというなんとか....
「或る女」より 著者:有島武郎
子に対して復讐《ふくしゅう》の機会を見いだしたとこの晩思い定めなかったとだれが保
証し得よう。そんな事はとうの昔に行なわれてしまっているのかもしれない。もしそうな....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
傍観していずに、実感から潜りこんで、これまで認められていた観念が正しいか否かを検
証して見よう。 私は私自身を愛しているか。私は躊躇することなく愛していると答え....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ugler)が紀元前四世紀の初めにおけるバビロニア時代の天文学上の計算によって確
証した。この時代は、同じ周期がメトン(Meton 紀元前四三二年)によってギリシ....
「火薬船」より 著者:海野十三
てこんなところにぐずぐずしているわけにもいかない。 「竹の刑罰のことは、おれが保
証して、かるくしてやるから、お前一つつかまえろ」 「困ったなあ。重禁錮にしない約....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
て口で喋るのは、その全部を保存し難く、又潜在意識の闖入を、充分に防止し得るとは保
証し難い所がある。 『私は一冊の手帳を求め、平生これを懐中して居るようにした。そ....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
かける半身を前に乗り出すようにして行く様があるが、どんなに一生懸命であったかを実
証している。 ◇ 昔はまた役者の簪とか、紋印がしてある扇子や櫛な....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
いが見上げたもんだ。いまにきっと状元に中るよ。おばさん、おめえ様の福分は乃公が保
証しておく」 わたしは豆を食べたが、どうしてもゆうべの豆のような旨みは無かった....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のもかまわず、窓から顔をさし出して、嬉しそうに虹を眺めながら、「神様は天に善行の
証しを示した」といった。 終に一八六七年八月二十五日に、安楽椅子によりかかった....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
を見やり、やおらグラスをテーブルにおろし、口を開き、この物語がきわめて論理的に立
証しようとすることは、 「人生においては、たとえどんな場合でも必ず利点や愉快なこ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
経や『瑯※代酔篇』が口を衝いて出づるので、その博覧強記が決して俄仕込にあらざるを
証して余りがある。 かつ『八犬伝』の脚色は頗る複雑して事件の経緯は入り組んでい....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
たに相違ない。ひょっとすると今夜あたり、猪の一枚も間違って入っていないと、誰が保
証し得ようぞ。 それにしても家の中はやはり家の中で、決して誰もいない暗夜の野っ....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
)が手に入ったといって歓喜と得意の色を漲らした。 鴎外が抽斎や蘭軒等の事跡を考
証したのはこれらの古書校勘家と一縷の相通ずる共通の趣味があったからだろう。晩年一....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
一八〇一年六月二十九日、ヴィーン 善い親しい僕のヴェーゲラー、君の友誼の
証しにどれほど感謝しているか知れない! 僕はほとんどそれに価しなかった。それに価....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ど唯一の会戦であり(大王が最も困難な時会戦を求めたのである)、大王が名将たる事を
証した重要なるものであるが、全戦争に対する作用はそう大した事は無く、敵はケーニヒ....