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証拠固め
「証拠固め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
証拠固めの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桜桃」より 著者:太宰治
だけまた一触即発の危険におののいているところもあった。両方が無言で、相手の悪さの
証拠固めをしているような危険、一枚の札《ふだ》をちらと見ては伏せ、また一枚ちらと....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
。それもこれもみんなこの証拠の品の伴天連像《ばてれんぞう》をつきとめて、しかとの
証拠固めをしたかったからこそ、みんなしてひと幕書いた芝居なんだ。――どうどす? ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
理でのう。それならば、娘のような乳首をしているはずじゃ。しかし、それだけではちと
証拠固めが不足のように思われまするな」 「何が不足じゃ。まだいくらでも不審なこと....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
お駒をあげたのはもうふた月もまえであるが、調べるにしたがって、下手人としてのその
証拠固めがくずれだしてきたのです。どんなに責めても、知らぬ存ぜぬと言い張って自白....
「蠅男」より 著者:海野十三
かけられた。 水田検事の一行は、予審判事と組んで、惨劇の室のうちに、いろいろと
証拠固めをしてゆくのであった。 丁度その半ばに、急を聞いて、帆村探偵や正木署長....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
申しましたが、土居三津子はピストルを持って居りませんので、そのところがまだ十分な
証拠固めが出来上っていません」 「ぜひ、そのピストルを早く探しあてたいものだね」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いうふうに遁《のが》れ出して、この胆吹山まで転向突入するまでに立至ったのか、その
証拠固めをして、辻褄《つじつま》を合わせるだけでも、容易な捜索では追っつかないが....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ない、警視庁捜査一課長真名古警視なのだ。
警保局の内訓によって松谷鶴子の自殺の
証拠固めに其処へ赴こうとしていることは、すでに読者諸君も御存知であろう。松谷鶴子....